タイ東北部のブリーラムに住む日本人のムーランです。


「友達のタイ人から結婚式の招待状が届いた!」

そんな時、あなたはどんな気持ちになりますか?

もちろん嬉しい気持ちでいっぱいだと思います。

しかし同時に、


「何を着ていけばいいの?」


「ご祝儀はいくら包むの?」


「日本とどう違うの?」


と不安になりますよね。

私も初めてタイの結婚式に招待された時は、正直戸惑いました。

日本の結婚式とは全く違う文化があるって聞いていたので、失礼があってはいけないました。

しかし実際に参加してみると、タイの結婚式は本当に温かくて、自由で、そして何よりも楽しかったんです。

朝から夜まで続く長丁場でしたが、あっという間に時間が過ぎていきました。

この記事では、タイの結婚式のマナーや風習、式場の女性の服装やご祝儀相場と結婚指輪などご紹介します。


目次
  1. タイの結婚式に招待された際の心構え
  2. タイの結婚式のマナーや風習
    1. 微笑みの国流の慶事の考え方
    2. 「ロットナームサン(水かけ)」の儀礼
    3. 招待状がなくても参加可能
  3. タイの結婚式に参加する女性の服装マナー
    1. タイならではの色のタブー
    2. 白を着てもいいの?
    3. みんなが選ぶ人気カラー
    4. テーマカラー指定への対応
    5. 伝統衣装にチャレンジしてみる
    6. 服装の注意点
  4. タイの結婚式で男性が守るべき服装マナー
    1. 基本は「スマートカジュアル」
    2. 具体的なおすすめスタイル
    3. 男性も色選びは大切
    4. タイシャツ(タイの伝統シャツ)という選択肢も
    5. 服装の注意点
  5. タイ結婚式のご祝儀マナーと渡し方
    1. ご祝儀の相場
      1. 都会のおしゃれな式場での相場
      2. 地方のアットホームな結婚式の場合
      3. 特別なケースもある
    2. 受付での渡し方
      1. 招待状の封筒で
      2. 封筒の色選び
      3. 日本のご祝儀袋は?
      4. 受付での流れはこんな感じ
      5. メッセージ
    3. 夫婦や家族で参加する場合は
      1. 基本は一つの封筒にまとめて
      2. 名前の書き方
      3. 子供が大きい場合は別々でも
      4. 連名の場合の金額調整
  6. タイの結婚指輪事情とブライダルジュエリーの傾向
    1. 人気のデザインや素材選びの特徴
    2. 結納の儀「カンマーク(Khan Mak)」で贈られる金の重要性
    3. 婚約から式当日までの宝飾品にまつわる習慣
  7. タイの結婚式当日の流れと注意点
    1. 早朝の僧侶読経から夜の披露宴までのタイムスケジュール
    2. 開始時間と退席のタイミング
    3. 引き出物代わりの「スモールギフト(khong chamruey)」
    4. 銀門・金門の「ゲートセレモニー(Khan Mak行列)」
  8. まとめ

タイの結婚式に招待された際の心構え

タイの結婚式は、日本のそれとは全く異なる文化体験になります。

まず覚えておいてほしいのは、「時間の感覚が日本とは違う」ということ。

招待状に書かれた時間はあくまで目安と考えた方がいいかもしれません。

タイの人たちは時間に対してもっとゆったりとした感覚を持っています。

また、参加人数の規模も桁違いです。

日本では100人前後が一般的だと思いますが、タイでは数百人、時には1000人以上が集まることも珍しくありません。

そして何より大切なのは、「楽しむ心」です。

細かいマナーを気にしすぎて緊張するよりも、お祝いの気持ちを持って参加することが一番大切だと感じました。

異文化の結婚式は、まさに「旅」のようなものです。

日本の常識が通用しないこともありますが、それを「間違い」ではなく「違い」として楽しむ姿勢が大切です。

例えば、途中で席を立って食事を取りに行ったり、友達と写真を撮ったりするのも全然OKなんです。

私が感動したのは、タイの結婚式の「包容力」でした。

招待状をもらっていない人でも、新郎新婦と少しでも関係があれば参加できるんです。

村全体でお祝いするような雰囲気がありました。

日本との文化の違いを楽しむためのに、タイの結婚式のユニークな魅力を知っていただけたら嬉しいです。


タイの結婚式のマナーや風習

微笑みの国流の慶事の考え方

タイは「微笑みの国」と呼ばれるだけあって、結婚式にもその国民性が表れています。

日本の結婚式は、どちらかというと「厳粛」で「格式」を重んじる傾向がありますよね。

新郎新婦が入場したら静かに拍手をして、スピーチが始まったら静かに聞いて…という感じです。

でもタイの結婚式は、もっと「賑やか」で「自由」な雰囲気なんです。

披露宴の最中でも、友達同士で写真を撮ったり、おしゃべりしたりするのが普通です。

決して失礼なことではなく、むしろその場を楽しんでいる証拠として受け取られます。

また、タイでは結婚式を「タンブン(功徳を積む)」の機会と考えています。

仏教国であるタイでは、善行を積むことが非常に重要視されており、結婚式で僧侶に食事を提供したり、お布施をしたりすることが、カップルの来世の幸せにも繋がると信じられているんです。

日本では結婚式当日だけで終わることが多いですが、タイでは朝のセレモニーと夜の披露宴の2部構成が一般的です。

しかも朝のセレモニーは早朝6時台から始まることもあります。

これには理由があって、僧侶の食事時間が午前8時と決まっているため、それまでに儀式を終える必要があるんです。

「ロットナームサン(水かけ)」の儀礼

タイの結婚式で最も重要とされる儀式の一つが、この「ロットナームサン」です。

私が初めてこの儀式を見た時、とても感動しました。

新郎新婦の頭を白い糸の冠「モンコン」で繋ぎ、参列者が順番に二人の手に聖水を注いでいくんです。

この白い糸には深い意味があります。

二つの円が繋がっているけれど、それぞれは独立している…つまり「運命で結ばれているけれど、個々の identity も尊重する」という意味が込められているそうです。

水をかける時は、貝殻(サン)を使って少しずつ注ぎます。

この水は僧侶が読経して清めた聖水で、新郎新婦を清め、これからの人生の幸せを祈る意味があります。

参列者は一人ひとり、自分の言葉でお祝いの気持ちを伝えながら水をかけていきます。

タイ語で
「ขอให้มีความสุขมากๆ(コー・ハイ・ミー・クワーム・スック・マーク・マーク/たくさんの幸せがありますように)」
と言うのが一般的です。

この儀式に参加すると、自分も新郎新婦の幸せの一部になれたような、温かい気持ちになります。

招待状がなくても参加可能

これは日本人が一番驚くポイントかもしれません。

タイの結婚式では、招待状をもらっていなくても、新郎新婦と何らかの関係があれば参加できることが多いんです。

特に地方の結婚式では、村人全員が参加しているんじゃないかと思うような規模になることも。

私が参加した結婚式でも、友達の友達、親戚の親戚…というような繋がりで、どんどん人が増えていきました。

日本だと「席次表はどうするの?」って心配になりますが、タイでは立食形式やテーブルが自由席のことが多いので、人数が多少変動しても問題ないんです。

ただし、これはあくまで「一般論」です。

最近では高級ホテルで行われる西洋式の結婚式も増えており、そういった場合は日本と同じように招待状をもらった人だけが参加することも。状況に応じて判断することが大切です。

「招待状には自分の名前しか書いていないけど、恋人や家族を連れて行ってもいいの?」

これもよく聞かれる質問です。
答えは、「基本的にはOK」です。

タイの結婚式文化では、招待された人が大切な人を連れてくることは歓迎される傾向にあります。
むしろ「一緒に祝福してくれる人が増える」と喜ばれることも。

ただし、礼儀として事前に新郎新婦に確認することをおすすめします。
特に高級ホテルでの披露宴など、人数制限がある可能性がある場合は必ず確認しましょう。

また、同伴する場合はご祝儀の金額も調整が必要です。

一人で参加する場合と二人で参加する場合では、包む金額を少し多めにするのがマナーとされています。

この点については後ほど詳しく説明しますね。


タイの結婚式に参加する女性の服装マナー

タイならではの色のタブー

日本の結婚式といえば、黒のフォーマルドレスが定番中の定番ですよね。

でも、タイの結婚式に黒いドレスで行くのは絶対に避けてください。

実は私、最初に招待されたときに黒のドレスを着ていこうとして、タイ人の友人に全力で止められた経験があります。

タイでは黒は喪服の色。お葬式を連想させてしまうので、せっかくのお祝いの場が台無しになってしまうんです。

同じように、暗めの青色も「悲しみ」を連想させるということで、できれば避けた方が無難です。

日本の感覚とは真逆で、最初は戸惑いますよね。

白を着てもいいの?

日本では「花嫁の色だから絶対NG!」とされる白ですが、タイでは全く問題ないんです!

タイには「白は花嫁だけの特別な色」という概念がないので、ゲストが白いドレスを着ていても誰も気にしません。

むしろ、明るくて華やかだと歓迎されることも。

文化の違いって本当に面白いですよね。

みんなが選ぶ人気カラー

では、実際にどんな色を選べばいいのでしょうか。

タイの結婚式に参加してみると、会場が本当にカラフルで華やかなんです。

特に人気なのは、こんな優しい色合いです:

  • 淡いピンク – 女性らしさと華やかさを兼ね備えた定番カラー
  • クリーム色 – 上品で落ち着いた印象を与えてくれます
  • ベージュ – どんな肌色にも馴染みやすい万能色
  • ライトブルー – 爽やかで涼しげな印象
  • ラベンダー – ロマンティックで写真映えも抜群

こういったパステルカラーや明るい色合いのドレスを着た女性たちが集まると、会場全体が花畑のように華やぐんです。

私が参加した結婚式では、まるでおとぎ話の世界に迷い込んだような幸せな雰囲気でした。

テーマカラー指定への対応

最近のタイの結婚式、特におしゃれなカップルの間では、招待状に「テーマカラー」が指定されることが増えています。

「今回のテーマカラーはダスティピンクです」
なんて書かれていたら、「えっ、そんな色のドレス持ってない!」って焦りますよね。

私も初めて見たときは正直パニックになりました。

でも大丈夫です。

完璧に同じ色でなくても、近い色合いであればいいんです。

ピンク系が指定されていたら、淡いピンクやローズ系の色で対応できます。

それでも難しい場合は、アクセサリーやショール、バッグ、靴などの小物でテーマカラーを取り入れるという裏技もあります。

実際、私はこの方法で何度も乗り切りました。

ただし、テーマカラーを完全に無視して全く違う色を着るのは避けましょう。

新郎新婦は写真の統一感や会場の雰囲気を考えてテーマカラーを設定しているので、できる範囲で協力する姿勢が大切です。

どうしても対応が難しければ、素直に新郎新婦に相談してみてください。

タイの人たちは基本的におおらかで優しいので、きっと理解してくれますよ。

伝統衣装にチャレンジしてみる

もし機会があれば、タイの伝統衣装を着てみることを強くおすすめします。

特にタイ北部の結婚式では、「シワーライ」という華やかで上品な民族衣装を着る機会があるかもしれません。

友人が新郎新婦側から民族衣装を用意してもらって朝のセレモニーに参加したときの写真を見せてもらったのですが、もう本当に素敵です。

みんなでお揃いの衣装を着ると、まるで映画のワンシーンのような一体感が生まれるんです。

ただし、伝統衣装を着る際の注意点もあります:

  • 動きやすさ重視
    – 朝のセレモニーでは儀式の手伝いをすることもあるので、あまり窮屈すぎると大変です。
  • 写真映えを意識
    – タイの人たちは写真撮影が大好きです。
     記念に残る一枚のために、色合いやデザインも考えましょう。
  • 着付けの時間
    – 慣れない衣装は着るのに時間がかかるので、余裕を持って準備をしましょう。

服装の注意点

タイの結婚式の朝のセレモニーには、僧侶が参加することが多いんです。

この時だけは、露出を控えた服装が絶対条件。

具体的には:

  • 肩がしっかり隠れる服 – ノースリーブは避けて、袖ありか羽織りものを着ましょう。
  • 膝が隠れる丈 – ミニスカートやショートドレスは避けてください。
  • 胸元が開きすぎていないデザイン – Vネックでも浅めのものを選んでください。

これは単なるマナーではなく、仏教文化に基づく大切な配慮なんです。

タイの仏教では、僧侶が女性と接触することが禁じられているため、露出の多い服装は僧侶に対して失礼にあたります。

夜の披露宴では比較的自由なので、ドレスアップを楽しめますよ。

朝はショールやジャケットを羽織って、夜はそれを脱いで華やかにするという二段階スタイルがおすすめです。


タイの結婚式で男性が守るべき服装マナー

基本は「スマートカジュアル」

女性の服装についてはよく語られますが、男性はどうすればいいの?って思いますよね。

実は男性の服装は女性ほど厳しいルールがないんです。

日本のような「礼服必須」という雰囲気はなく、基本的にはスマートカジュアルで大丈夫。

特に若いカップルの結婚式では、かなりカジュアルな雰囲気のことも多いです。

具体的なおすすめスタイル

昼のセレモニー

  • 長袖シャツ(白や淡い色がおすすめ)
  • スラックス(チノパンでもOK)
  • 革靴またはきれいめのローファー
  • ネクタイはあってもなくてもいいです

タイは暑いので、ジャケットは必須ではありません。

むしろ、涼しげな長袖シャツにスラックスというスタイルが主流です。

夜の披露宴

  • スーツ(ネイビーやグレーなどの明るめの色がおすすめ)
  • 蝶ネクタイやおしゃれなネクタイで華やかさをプラス
  • 革靴はしっかり磨いておきましょう
  • ポケットチーフで遊び心を加えても素敵

夜の披露宴ではもう少しフォーマルに、でも堅苦しくなりすぎない程度がちょうどいいバランスです。

男性も色選びは大切

女性ほどではないですが、男性も色選びには注意が必要です:

避けるべき色

  • 黒スーツ – やはり喪を連想させるので避けましょう。
  • 暗すぎる色合い – 濃紺や濃いグレーは問題ありませんが、全身真っ黒はダメです。

おすすめの色

  • ライトグレーやベージュのスーツ
  • 明るめのネイビー
  • クリーム色やパステルカラーのシャツ
  • 明るい色のネクタイやポケットチーフでアクセント

実際、タイの結婚式に参加した日本人男性の友人は、ライトグレーのスーツに淡いブルーのシャツを合わせていて、とても爽やかで好評でした。

タイシャツ(タイの伝統シャツ)という選択肢も

タイならではの選択肢として、「タイシャツ」と呼ばれる伝統的なシャツがあります。

襟が立っていて、刺繍が施されたエレガントなデザインが特徴です。

特にフォーマルな結婚式や王室関連のイベントでは、タイシャツを着用する男性も多いです。

現地で購入できますし、せっかくの機会なので挑戦してみるのも素敵ですよ。

服装の注意点

男性も朝のセレモニーでは配慮が必要です:

  • 短パンやタンクトップはNG – たとえカジュアルな式でも避けましょう。
  • サンダルは避ける – しっかりした靴を履いてください。
  • 帽子は脱ぐ – 僧侶の前では帽子を取りましょう。

基本的に「清潔感」と「きちんと感」があれば問題ありません。

タイの人たちも、外国人が文化を尊重しようとする姿勢をとても喜んでくれますよ。


タイの結婚式は、日本とは違う独特のマナーやルールがありますが、基本は
「お祝いの気持ち」と「文化への敬意」
を大切にすることです。

素敵な衣装で思い出に残る結婚式を楽しんでくださいね。


タイ結婚式のご祝儀マナーと渡し方

ご祝儀の相場

タイの結婚式に初めて招待されたとき、私が一番悩んだのがご祝儀の金額でした。

日本だと「友人ならいくら」と相場がはっきりしてますよね。

でもタイは?と検索してもいろんな情報が出てきて、最初は本当に混乱しました。

実際に何度か参加してみて分かったのは、タイのご祝儀は日本よりもずっとカジュアルだということです。

そして、状況によってかなり幅があるんです。

都会のおしゃれな式場での相場

バンコクの高級ホテルやレストランでの結婚式の場合、だいたいこんな感じです:

職場の知り合い程度の関係
500〜1,000バーツ(約2,000〜4,000円)

正直、
「えっ、これでいいの?」
って最初は驚きました。

日本だと考えられない金額ですよね。

でも、タイではこれが普通なんです。

むしろ、あまり親しくない人にたくさん包むと、相手が恐縮してしまうこともあるんです。

仲のいい同僚や友人
1,000〜2,000バーツ(約4,000〜8,000円)

ランチや飲みに一緒に行くくらいの仲の友人なら、このくらいが妥当です。

私は親しい友人には1,500バーツくらい包むことが多いですね。

本当に親しい友人、ベストフレンド級
2,000〜3,000バーツ(約8,000〜12,000円)

「この子の結婚式には絶対に行きたい!」と思える大切な友人なら、少し奮発して3,000バーツくらいです。

それでも日本の相場から考えると、かなりリーズナブルですよね。

部下の結婚式に上司として参加
3,000〜4,000バーツ(約12,000〜16,000円)

立場上、ちょっと多めに包むのがマナーです。

でも日本みたいに「5万円包まないと…」なんてプレッシャーはありません。

上司の結婚式に部下として参加
1,000バーツ(約4,000円)

面白いのが、上司の式の方が金額が少なくていいことです。

タイでは「目上の人がより多く払う」という考え方があるので、部下が無理して多く包む必要はないんです。

地方のアットホームな結婚式の場合

都会の式場とは違って、地方の民家やコミュニティホールでの結婚式は、もっとカジュアルです。

友人や同僚
500バーツ(約2,000円)

シンプルな式だと、500バーツで十分。むしろそれが標準です。

近所の人や顔見知り程度
100〜200バーツ(約400〜800円)

地方では「みんなで祝う」という雰囲気が強いので、少額でも気軽に参加できるんです。

ワンコインでお祝いできるって、素敵な文化だと思いませんか。

特別なケースもある

もちろん、例外もあります。

超高級ホテルでの盛大な結婚式や、仕事で特別お世話になった人の式などでは、10,000〜20,000バーツ包む人もいるそうです。

でも、これはかなりレアなケースです。

基本的には上記の相場で全く問題ありません。

タイ人の友人にも確認しましたが、「気持ちが大事で、金額は二の次」と言っていました。

受付での渡し方

日本の結婚式の受付って、ちょっと緊張しませんか。

「ご祝儀袋の向きはこうで、お辞儀の角度は…」みたいな決まりがありますよね。

タイはもっとずっとカジュアルで、気楽なんです。

招待状の封筒で

一番驚いたのが、招待状が入っていた封筒をそのまま使うことです。

専用のご祝儀袋なんて要らないんです。

招待状を受け取ったら、その封筒は捨てずに取っておきましょう。

そこにお金(紙幣)を入れて、受付で渡すだけ。超シンプルですよね。

もし招待状をLINEやメールで受け取った場合や、封筒を紛失してしまった場合は、文房具店やコンビニで封筒を買えばOKです。

封筒の色選び

封筒を買う場合は、色選びが重要!ピンク、赤、ゴールド、オレンジなど、明るくて華やかな色を選びましょう。

セブンイレブンにも可愛い封筒が売ってますし、タイのダイソーにも選択肢がたくさんあります。

私のおすすめはピンク色です。

タイではピンクが幸せの象徴とされているので、結婚式にぴったりなんです。

絶対に避けるべき色:

  • 黒(喪を連想)
  • 濃い青(悲しみを連想)
  • 暗いグレー

日本では白い封筒がフォーマルですが、タイでは逆にちょっと地味すぎるかもしれません。

明るい色を選んだ方が、お祝いムードが伝わります!

日本のご祝儀袋は?

「せっかくだから、日本の立派なご祝儀袋を…」と考える方もいるかもしれません。

正直なところ、タイでは水引のついた日本のご祝儀袋は一般的ではありません。

現地の人からすると「なんだこれ?」って感じになることもあります。

ただ、新郎新婦が日本文化に興味がある場合や、日本人の方との結婚式なら、喜ばれるかもしれません。「珍しい!素敵!」
と写真を撮られたという話も聞いたことがあります。

迷ったら、現地のシンプルな封筒を使う方が無難ですね。

受付での流れはこんな感じ

  1. 記帳台で名前を書く – ゲストブックに自分の名前とメッセージを記入します
  2. 封筒に名前を書く – 封筒の表面に自分の名前を書きます(金額は書きません)
  3. 透明なボックスに入れる – 受付に置いてある透明なボックスや箱に封筒を入れます

ここでちょっとびっくりするのが、その場で封筒を開けて金額を確認されることがあることです。

日本だと「えっ、失礼じゃない!?」って思いますよね。

でもタイでは、これは透明性を重視する文化の一環で、失礼なことではないんです。

不正を防ぐためという意味合いもあるそうです。

最初は戸惑いましたが、慣れると「合理的かも」って思えてきます。

メッセージ

封筒にお祝いのメッセージを添えたいなら、封筒の裏面やメッセージカードに書くといいでしょう。

簡単なタイ語のフレーズ:

  • ขอแสดงความยินดี (コー・サデーン・クワーム・インディー) = おめでとうございます
  • ขอให้มีความสุขมากๆ (コー・ハイ・ミー・クワーム・スック・マーク・マーク) = たくさんの幸せがありますように
  • รักกันนานๆนะ (ラック・ガン・ナーン・ナーン・ナ) = 末永く愛し合ってね

でも、英語で書いても全然問題ありません!

実際、都市部の若い世代は英語のメッセージの方が読みやすいという人も多いです。

“Wishing you both a lifetime of love and happiness!”
“Congratulations on your wedding!”

こんなシンプルなメッセージで十分です。
私はいつも英語で書いていますが、喜んでもらえてますよ。

夫婦や家族で参加する場合は

基本は一つの封筒にまとめて

夫婦で参加する場合や、家族で招待された場合は、一つの封筒に全員分をまとめて入れるのが一般的です。

例えば、友人の結婚式に夫婦で参加する場合:

  • 一人あたり1,000バーツの相場なら → 2,000バーツを一つの封筒に

子供連れの場合も、基本的には大人の人数分で計算すれば大丈夫です。

小さな子供の分まで細かく計算する必要はありません。

名前の書き方

封筒には代表者(通常は夫)の名前を書いて、その隣や下に「& Family」「ご夫婦」などと添えます。

タイ語で書くなら「และครอบครัว」(レ・クローブクルア = and family)という表現もあります。

実際には名前だけでも問題ないですし、受付で「夫婦で来ました」と伝えれば、きちんと記録してくれます。

子供が大きい場合は別々でも

ただし、子供が成人していたり、社会人になっている場合は、それぞれ別の封筒で包むこともあります。

特に職場の同僚の結婚式などでは、個別に包む方が自然ですね。

連名の場合の金額調整

友人数人で一緒に参加する場合、連名で一つの封筒にするケースもあります。

例えば、3人の友人グループで参加する場合:

  • 一人1,000バーツ × 3人 = 3,000バーツ

このとき、代表者の名前を書いて「& Friends」と添えるか、3人全員の名前を書いてもいいでしょう。

タイの結婚式はこういった柔軟性があるので、あまり形式にこだわらず、気持ちを大切にすることが何より重要です!


タイの結婚式のご祝儀事情、だいぶイメージできたでしょうか。

日本と違ってカジュアルで、金額的な負担も少ないので、気軽に参加できるのが嬉しいですよね。

大切なのは「お祝いする気持ち」です。

それさえあれば、細かいルールは気にしすぎなくて大丈夫ですよ。


タイの結婚指輪事情とブライダルジュエリーの傾向

人気のデザインや素材選びの特徴

タイの結婚指輪は、ゴールドが圧倒的に人気です。

これは文化的な背景があり、タイではゴールドが富と繁栄の象徴とされているためです。

特に黄金色のゴールド(イエローゴールド)が好まれる傾向にあります。

日本ではプラチナやホワイトゴールドが主流ですが、タイではその真逆なんです。

私も最初は驚きました。

デザインは、シンプルなものから装飾的なものまで様々です。

最近の若い世代では、西洋スタイルのエンゲージリングも人気が出てきているようです。

結納の儀「カンマーク(Khan Mak)」で贈られる金の重要性

タイの結婚式で欠かせないのが「カンマーク」という結納の儀式です。

新郎側が新婦側に贈る品々には、現金、金、結婚指輪が含まれます。

この「金」というのは、金のネックレスやブレスレットなどのジュエリーのことで、新婦が身につけるためのものです。

朝のセレモニーでは、新郎が仲間たちと行列を作り、これらの贈り物を新婦の家まで運んでいきます。

その道中、新婦の友人たちが通せんぼをして、新郎に様々な質問をしたりお金を要求したりします。

これは試練のようなもので、新郎がそれを乗り越えることで新婦を迎え入れる資格があると認められるんです。

私が見た結婚式では、新郎さんがかなり緊張しながらも、一生懸命質問に答えていました。

愛を叫ぶように言われたり、これからどんな家庭を築きたいか語ったり…見ている方も微笑ましい気持ちになりました。

婚約から式当日までの宝飾品にまつわる習慣

タイでは、婚約期間中に新郎から新婦へ金のジュエリーを贈る習慣があります。

これは単なるプレゼントではなく、新郎の経済力を示す意味合いもあります。

また、金は資産としての価値もあるので、将来的に困った時の助けになるという実用的な側面もあります。

結婚式当日、新婦は新郎からもらった金のジュエリーをたくさん身につけていることが多いです。

ネックレス、ブレスレット、指輪…と、かなりゴージャスな姿になります。

これは日本の感覚だと「派手すぎる?」と感じるかもしれませんが、タイでは全く問題ありません。

むしろ、幸せと豊かさの象徴として誇らしげに見せるんです。


タイの結婚式当日の流れと注意点

早朝の僧侶読経から夜の披露宴までのタイムスケジュール

タイの結婚式は本当に長いです。

一日がかりというか、丸一日のイベントになります。

典型的なスケジュールはこんな感じです:

【朝のセレモニー】

  • 6:00-6:30am:僧侶の到着、読経の開始
  • 7:00-8:00am:僧侶への食事提供、お布施
  • 8:00-9:00am:カンマーク(結納品を持って新郎が新婦を迎えに行く儀式)
  • 9:00-10:00am:ロットナームサン(水かけの儀式)
  • 10:00-11:00am:朝食、歓談

【休憩時間】

  • 11:00am-5:00pm:各自休憩、ホテルで一休みなど

【夜のセレモニー(披露宴)】

  • 5:00-6:00pm:受付開始、写真撮影
  • 6:00-7:00pm:新郎新婦入場、ケーキカット
  • 7:00-9:00pm:食事、余興、スピーチ
  • 9:00-11:00pm:写真撮影会、順次解散

早朝4:30amに集合ということもあるので、前日はしっかり睡眠を取ることをおすすめします!

開始時間と退席のタイミング

タイの結婚式で日本人が最も戸惑うのが、「時間の自由さ」かもしれません。

招待状には開始時間が書いてありますが、実際の開始時刻とは違うことがよくあります

例えば、6:00pmスタートと書いてあっても、新郎新婦の入場は7:00pmだったりします。

また、途中入場・途中退出も全く問題ありません

食事を食べ終わったら帰る人、最初から最後までいる人、途中で来る人…本当に自由なんです。

「えっ、新郎新婦がまだいるのに帰っていいの?」と最初は驚きましたが、これがタイスタイルです。

誰も失礼だと思いませんし、新郎新婦も気にしません。

実際、夜の披露宴では、料理がなくなった時点で半数以上の人が帰っていました。

新郎新婦はまだステージで余興をしているのに。

でもこれが普通なんです。

引き出物代わりの「スモールギフト(khong chamruey)」

日本の結婚式では立派な引き出物がありますが、タイでは小さなプチギフトが一般的です。

私がこれまでもらったものは:

  • 手作りの石鹸
  • 小さなキーホルダー
  • お香の匂い袋
  • タイのお菓子の小箱

など、本当にささやかなものです。

価値にして100-500バーツ(約400-2,000円)程度でしょうか。

「日本の引き出物と比べると…」と思うかもしれませんが、これはご祝儀の金額が違うことと関係しています。

日本では30,000円を包んで10,000円相当の引き出物をもらうのに対し、タイでは1,000-2,000バーツ(4,000-8,000円)を包んでプチギフトをもらうというバランスなんです。

大切なのは金額ではなく、「記念の品」という気持ちですよね。

銀門・金門の「ゲートセレモニー(Khan Mak行列)」

朝のセレモニーの見どころの一つが、このゲートセレモニーです。

新郎が新婦を迎えに行く際、新婦の友人たちが金の門と銀の門を作って新郎の行く手を阻みます。

タイ語では「プラトゥー・トーン(金の門)」「プラトゥー・ンゲーン(銀の門)」と呼ばれます。

門といっても、実際には金色や銀色のリボンや帯を二人で持って通せんぼをするんです。

新郎はこの門を通るために「鍵」を渡さなければなりません。

その鍵とは…お金です。

「愛を叫んでみて!」「新婦さんのどこが好き?」「これからどんな家庭を築くの?」
といった質問に答えながら、お金の入った封筒を渡していきます。

金額が足りないと「もっと!」とからかわれたりします。

これは新郎の愛と決意、そして経済力を試す試練であり、同時に盛り上がる楽しいイベントでもあります。

見ている側も一緒に応援したり、笑ったりして、とても和やかな雰囲気です。


まとめ

タイの結婚式は、日本とは全く違う文化体験でした。

朝早くから夜遅くまで、たくさんの儀式と食事と歓談…正直、疲れることもありました。

でも、その全てが新郎新婦への祝福であり、二人の新しい人生の門出を祝う温かい気持ちに満ちていました。

大切なのは、「日本と違う」ことを否定的に捉えるのではなく、「こういう文化なんだ」と受け入れる心だと思います。

黒い服がNGだったり、途中で帰る人がいたり、時間がゆるかったり…最初は戸惑うこともあるでしょう。

でもそれらは全て、タイという国の文化であり、温かさの表れなんです。

細かいマナーを完璧にこなすことよりも、笑顔でお祝いの気持ちを伝えることの方がずっと大切だと感じました。

この記事で紹介したのは、あくまで一般的な情報です。

タイは地域によって、また家族によって、結婚式のスタイルが大きく異なります。バンコクと北部、南部では全く違う習慣があることも。

だからこそ、不安なことがあれば事前に確認することを強くおすすめします。

「服装はどうしたらいい?」「何時に行けばいい?」「家族を連れて行ってもいい?」

どんな質問でも、タイの人たちは親切に教えてくれます。むしろ、分からないことを聞いてくれることを歓迎してくれるはずです。

異文化を学ぼうとする姿勢こそが、最も相手を尊重する態度だと思うんです。

私自身、初めてのタイの結婚式では分からないことだらけでした。

でも、周りの人たちが優しく教えてくれて、一緒に笑って、一緒に祝福して…本当に素晴らしい経験になりました。

あなたもタイの結婚式に招待されたら、ぜひ心を開いて楽しんでください。

きっと、一生の思い出になるはずです。

ขอให้มีความสุขมากๆ ค่ะ!(たくさんの幸せがありますように!)