タイの東方地方、ブリーラム在住のムーランです。
タイのブリーラムで暮らすようになった今でも、旅行者だった頃のワクワク感はずっと覚えています。
私は結婚を機にタイへ移住するまで、何度もタイへ旅行していました。
初めの頃は VAT還付制度 のことをまったく知らず、普通に買い物をしては「お得に買えた」と満足していました。
ところがある日、旅行に慣れた友人から
「その買い物、還付申請すればお金戻ってくるよ?」
と言われた瞬間、衝撃が走りました。
“え…ずっと損してた…!?”
そんな気持ちのまま制度を調べ始めると、
「もっと早く知りたかった…」
と何度も思ったほど。
今振り返れば、かなり勿体ないことをしていました。
だからこそ、私と同じようにタイ旅行を楽しむ方には、最初からこの制度を知って、効率よく得してほしい!
そんな思いで 旅行者目線で分かりやすいVAT還付ガイド を今回まとめました。
この記事では、タイのVAT還付の基本的な利用条件やアプリの使い方、レストラン・ホテルが免税にならない理由、何%戻るのか、輸出扱いになる条件、免税手続きで起こりやすい“忘れた”場合の対処法、そしてRefund(付加価値税の還付)の流れについて、旅行初心者にもわかりやすく解説しています。
タイのVAT還付制度の基本的仕組みと対象条件

タイ旅行でショッピングを楽しみにしている方へ。
「せっかくなら、ちょっとでもお得になりたい…!」
そんな気持ち、とてもよく分かります。
私も初めてタイに来たとき、あとからVAT還付制度の存在を知って
「え、これ返金してもらえたんだ…?」
と軽くショックを受けた1人です。
そんな “後悔” をしないために、ここでは タイのVAT(付加価値税)還付制度 を一番はじめから丁寧に説明していきますね。
VAT(付加価値税)と還付制度の基本
タイでは、ほとんどの商品に
VAT(付加価値税)7%
が上乗せされています。
日本でいう消費税のようなものですね。
ただ、観光客は「買ったけれどタイ国内で消費しない=輸出扱い」になるため、
支払った税金の一部が返金される仕組み
になっています。
戻る金額は、
実質 3〜5%前後(手数料が差し引かれるため)
です。
たとえば10,000バーツ買えば、300〜500バーツ程度が戻る計算です。
私はいつも、これで空港のランチ代やお土産代をまかなっています。
還付を受けられる人・受けられない人
制度は観光客向けに作られているため、対象者に条件があります。
還付を受けられる人
- 観光でタイに来ている外国人
- 60日以内に出国する人
- 飛行機で出国する(空路のみ)
- パスポートを提示できる人
週末旅行の方でも問題なく対象になります。
還付を受けられない人
- 労働ビザでタイに滞在している人
- 航空会社クルー
- 陸路・海路で出国する場合
- 商品を使用済みにしてしまった場合
私の友人は買ったばかりのコスメをホテルで開封してしまい、空港で「これは申請できません」と言われて落ち込んでいました…。
“帰国まで開封禁止”
と覚えておくと安心です。
対象店舗と対象商品の基準
VAT還付は、どこで買ってもOKというわけではありません。
お店の前にある
黄色い「VAT Refund for Tourists」マーク
が目印です。
私も初めてMBKセンターで見たときは気にしていませんでしたが、今では真っ先に探します。
対象店舗の例
- デパート(セントラル、ザ・モール等)
- ブランドショップ
- 家電量販店
- 一部のブティック
対象外になるもの
- レストラン
- ホテル
- スパ・マッサージ
- 交通費
- アクティビティなどのサービス
モノはOK、サービスはNG
と覚えておけば大丈夫です。
最低購入金額と還付率
意外と見落としがちな条件がこちら。
還付を受けるための最低購入額
- 1店舗あたり 2,000バーツ以上の購入
- 旅行全体で合計 5,000バーツ以上
複数店舗の合算でOKなので、ショッピング好きの方なら気づけば達成していることが多いです。
実際の還付率
- VATは7%
- 手数料を引くと 実質3〜5%が戻る
私はブランドの財布を買った時に520バーツ戻ってきて、「意外と大きい!」と感じました。
還付不可になるケースの代表例
ここを知らずに失敗してしまう人が多いので要注意です。
よくあるNGケース
- P.P.10フォームを店で受け取っていない
- 空港で税関スタンプをもらわなかった
- 店舗がVAT加盟店ではなかった
- 商品を使用した・開封してしまった
- 陸路・海路で出国した
- パスポート番号が書類と不一致
- レシート紛失
私も一度、店員さんの書類ミスで空港で申請できず、泣く泣く諦めた経験があります…。
購入時は
「P.P.10をください」
と確認するのが本当に大事です。
VAT還付の対象になる支出/ならない支出

還付対象になる商品の具体例
VAT還付の対象は
「タイ国外に持ち帰れる物」
に限られます。
例:
- ブランドバッグ
- アクセサリー
- 家電・ガジェット
- コスメ
- 洋服
- 素封してあるお菓子やドライフルーツ
私が驚いたのは「マンゴーグミも対象になるの!?」ということ。
密封されていれば意外と柔軟にOKです。
レストラン・ホテルなどサービスが対象外になる理由
サービスは「タイ国内で消費される」ため、税金を返す対象外になります。
例:
- 食事
- ホテル
- スパ
- 交通費
私もスパ代が結構高くて「これ還付対象だったらなぁ…」と思ったことがありますが、仕組みを知れば納得です。
合算できる支払い・できない支払い
合算できるもの
- 同じ店舗・同じ日の買い物
合算できないもの
- 店舗が異なる(同じショッピングモールでも別店舗なら不可)
- 旅行日をまたぐ
- VAT対象外の商品が混ざっている
私は以前、レシートをまとめて出して店員さんに軽く笑われたことがあります…。
“どの店舗で買ったか”
のチェックが大切です。
「タイ国外に持ち出す」ためのルール
VAT還付の大前提は
“必ずタイ国外に持ち帰ること”。
- スーツケースに入れてOK
- 手荷物として持ち帰ってもOK
空港で商品確認を求められることもあります。
私も一度バッグを確認されてドキッとしましたが、見せるだけでスムーズに終わりました。
開封・使用済み商品の扱い
還付が可能なケース
- 開封しただけで、使用していない
- 価値が損なわれていない(タグ付きの服など)
還付不可になるケース
- 旅行中に使用してしまった
- 食品を開封し、中身を減らした
- 明らかな使用感がある
私も以前、コスメを使ってしまって申請できなかったことがあります…。
使いたい気持ちはグッとがまん!
がポイントです。
店舗購入〜空港手続きまでVAT還付の全ステップ

タイ旅行中に買い物をするとき、最初は「VAT還付って難しそう…」と思うかもしれません。
でも実際は、買い物した日から空港の手続きまで、順番に進めるだけ。
私も初めての時はドキドキしましたが、やってみると意外とスムーズで、「なんで今まで利用しなかったんだろう」と思ったほどです。
ここでは、あなたが迷わず手続きできるように、タイ到着から帰国直前までの全ステップを、旅行者目線でわかりやすくまとめました。
購入時に必要なこと(パスポート提示・P.P.10受取)
VAT還付の流れは、買い物をした瞬間から始まります。
お店によってはスタッフさんが手慣れていて、こちらが何も言わなくても「VAT Refund?」と聞いてくれることも。
やるべきことは簡単です。
- パスポート原本を提示する
スマホの写真ではNGです。
忘れてしまい、私は一度ホテルに取りに戻ったことがあります…(あれは地味に辛い)。 - P.P.10(VAT還付用の黄色い書類)を発行してもらう
店員さんが購入情報を入力し、レシートとセットで渡してくれます。 - パスポートと同じ名前でレシート発行されているか確認
タイあるあるで、スペルミスが起きやすいので要チェックです!
空港へ行く前の準備(書類整理・商品の状態)
帰国日になって空港でバタバタしないように、
前日の夜〜出発前にやっておくとラクなことがあります。
- P.P.10をショッピング別にまとめておく
クリアファイルに入れておくと、カウンターで慌てずに済みます。 - レシートとP.P.10が揃っているか確認
- 商品は未使用の状態で持ち込む
特に高額商品(時計、カバン、カメラ)は「現物確認」される可能性があります。
私は友人がカバンを一回使ってしまい、空港で「使用済み」と判断されて還付NGになったのを見たことがあります…。 - 箱を開けるときは慎重に
見た目が“新品状態”であることが大事なので、乱暴に開封しないように!
空港での手続きの流れと必要書類
空港では、以下の順番で動きます。
最初はちょっと緊張しますが、実はスタッフが案内してくれるので迷う心配はほぼありません。
1. VAT Refund for Tourists Office(税務署)で書類チェック
出国審査の前にあります。
ここで:
- パスポート
- P.P.10
- 商品の現物(必要な場合のみ)
を見せます。
高額商品だと、スタッフに「見せてください」と言われることがあります。
私はカメラを買った時に現物確認されましたが、2分で終わりました。
2. 出国審査を通過
3. VAT Refundカウンターで返金手続き
ここでは、還付の受け取り方法を選びます。
- 現金
- クレジットカード入金
- 銀行口座送金(時間がかかる)
ただし
現金受取は手数料が高め
なので、私はいつもカード返金を選んでいます。
スワンナプーム/ドンムアン空港のカウンター場所
迷いやすいポイントなので、旅行者目線でわかりやすくまとめておきます。
スワンナプーム空港(BKK)
- 現物確認カウンター(税務署):出国審査前、4階出発フロアの端
- 返金カウンター:出国審査後、免税エリア内の中央あたり
※ スワンナプームは広いので、時間に余裕を持つのがコツ。
ドンムアン空港(DMK)
- 現物確認カウンター:出国審査前、2階出発フロア奥
- 返金カウンター:出国審査後、搭乗口付近
ドンムアンは比較的わかりやすいですが、それでも朝の混雑時は行列になります。
返金手続き後の注意点
還付を受けたあとも、意外と知られていない注意点があります。
- 現金を受け取ったら金額を必ずその場で確認
過去に数十バーツのミスがあったという話も。 - クレジットカード還付は1〜2か月かかる場合もある
「まだ返ってこない…」と心配しなくて大丈夫です。 - VAT還付カウンターを出たら、手続きはもう変更できない
「やっぱり現金にしたい」とはいえません。 - 書類は帰国後しばらく保管
まれに再確認の連絡が来ることがあるためです。
VAT還付は、最初だけ少し手間に見えますが、
一度流れを知れば 「買い物がちょっと得になるボーナスタイム」 みたいな感覚になります。
私自身、タイ旅行をする友人にいつもおすすめしていますが、皆さん「もっと早く知りたかった!」と言います。
アプリを使ったVAT Refund

タイ旅行の“裏ワザ”的存在ともいえるVAT還付。
最近は、空港の混雑を避けるために
「VAT Refund for Tourists App」
というアプリを使う人がグッと増えています。
正直、私も最初は
「え、アプリ?難しそう…」
と思って手を出していませんでした。
でも、使ってみたら控えめに言って最高でした。
紙の書類を何枚も持ち歩く必要ナシ、空港で立ち尽くして迷う必要ナシです。
もっと早く知りたかった…と本気で思ったくらいです。
ここでは、あなたが同じ“快適さ”を味わえるように、アプリの使い方を旅行者の視点で丁寧にまとめておきます。
アプリ利用のメリットと注意点
アプリを使うメリット
- 空港で並ぶ時間が圧倒的に短くなる
スワンナプーム空港で紙の列に40分(!)並んだ経験があるので、これは本当に大きいです。 - 買い物履歴を全部アプリ内で管理できる
レシートをゴソゴソ探すあのストレスから解放されます。 - QRコード読み取りだけで、申請登録が一瞬
店員さんが書いたP.P.10をそのままアプリに取り込めるので簡単。 - 返金状況がわかる
「いつ返ってくるんだろう…」と不安にならない。
注意点(ここは油断しないで!)
- 紙のP.P.10は必ず保管すること
アプリを使っても“紙なしでは完了しません”。
私は一度、紙をスーツケースの奥にしまい込み、空港で汗だくになって探しました…。 - 高額商品はアプリだけで完結しない
結局、空港で現物チェックがあるので、箱の状態はキレイに保って! - インターネットが必要
Wi-Fiが弱い空港だとアプリが固まりがち……。
スクショ保存がお守りになります。
アプリ登録とパスポート情報入力
ここが一番不安かもしれませんが、実際やることはとてもシンプルです。
使い始めるまでの流れ
- アプリをダウンロード
“VAT Refund for Tourists”と検索。
【Android版】 https://play.google.com/store/apps/details?id=th.co.ktb.vrt&pcampaignid=web_share
【iOS版】https://apps.apple.com/sg/app/thailand-vrt/id1485512876 - アカウントを作成
メール or 電話番号でOK。
私はホテルでサクッと作りました。 - パスポート情報入力
名前が“パスポート表記”と完全一致しているか注意。
スペルミスがあると空港で修正になり、ちょっと面倒です。 - パスポートを撮影してアップロード
- 確認が完了すると利用開始
10分あれば余裕で終わります。
飛行機の待ち時間にポチポチできるレベルです。
QRコード読み取りと購入情報の紐づけ
買い物をしたら、店員さんから P.P.10(VAT還付申請書) を受け取ります。
紙の右下あたりにQRコードがあり、これをアプリで読み込むだけでOK。
読み取りのコツ
- アプリを開く
- 「Add Application」をタップ
- QRコードにかざす
- 購入内容が一気に表示される
- そのまま「Confirm」
これで“還付対象の買い物リスト”がアプリに自動保存されます。
複数店舗で買っても、どんどん追加できてとても便利です。
私は帰国前日にホテルでまとめて登録しています。
※ QRコードがぐしゃっと折れて読み取れない時は、手入力で登録できます。
空港でのアプリ連携の手順
「アプリを使えば空港で何もしなくていい」
と思ってしまいがちですが、実は
最終チェックは必要
です。
ただし、紙の人より確実に早く終わります。
出国審査前:VAT Tax Office へ
ここが一番大事なステップです。
- アプリに登録した購入一覧を提示
- 必要であれば商品の現物チェック
- 紙のP.P.10も提示
ちなみに、私は過去に“現物チェックなし”と言われたこともあります。
高額商品かどうか、混雑状況次第で対応が変わります。
出国審査後:Refundカウンターへ
ここで実際の返金が行われます。
- アプリの還付情報を画面で見せる
- 現金 or クレジットカード返金を選ぶ
- 金額確認して完了!
現金はその場で手渡し、カードは後日返金です。
アプリで返金状況を確認できるので便利。
エラー時の対処法
アプリが完璧かというと…残念ながらそうでもありません。
しかし、多くのトラブルには“簡単な解決法”があります。
QRコードが読み込めない
- 明るい場所で撮影し直す
- カメラを拭く
- 通信状況をチェック
- それでもダメなら手入力へ切り替え
タイの店内は暗いことが多いので注意。
購入情報がアプリに反映されない
- アプリを再起動
- スマホを再起動
- 数分放置
- 最終手段:紙のP.P.10を空港で提出
はい、焦らなくて大丈夫です。
空港のWi-Fiでアプリが固まる
空港Wi-Fiは本当に弱い時があります…。
事前にスクリーンショットを撮っておくと安心です。
紙の書類も見せれば、スタッフは対応してくれます。
パスポート情報のミス
空港スタッフが手作業で修正してくれるので問題ありません。
「Wrong Passport Information」と伝えればOK。
旅行中ってただでさえ荷物が増えるし、書類がバラバラになるし、空港は混むし…。
そんな中で、この「VAT Refund App」の存在は本当に助かります。
- 列に並ぶストレスが減る
- 手続きに迷わない
- 書類管理がラク
- 返金状況まで分かる
初めての方でも、使った瞬間「もっと早く知りたかった…」と思うはずです。
店舗で免税手続きを忘れた場合の対策

旅行中って、美味しい物を食べたり、次の予定に向かったりと、ついバタバタしてしまいますよね。
私も以前、友人へのお土産を買ったあと、うっかり免税手続きを忘れたことがあります。
「え、どうしよう…!」
と焦りましたが、実は状況によってはまだ挽回できることもあるんです。
ここでは、その“救済策”をわかりやすくまとめました。
P.P.10(VAT Refund Form)をもらい忘れた場合
免税に必要な書類「P.P.10」は、購入時にお店が発行するものです。
これを忘れた場合でも、購入した店舗に戻れるなら、後から発行してもらえることが多いです。
ただし条件があります:
- 同じ日のレシートが必要
- パスポートを見せて本人確認
- 店舗が「VAT Refund for Tourists」に対応していること
私も店員さんに頼んだら、「OK、ちょっと待ってね」と笑顔で作ってくれました。
タイの店員さんって、こういう時ほんと優しいです。
レシートのみで対応できるケース
「もうホテルに戻ってしまった…店に戻る時間がない」という時も、場合によっては希望があります。
以下の条件に当てはまると、空港でレシートのみの申請を受け付けてもらえる可能性があります。
- 購入店舗がシステム上でVAT Refundに対応している
- レシート情報からP.P.10を追跡できる
- 店舗が電子申請を行っているタイプの店(デパートに多い)
ただし、100%ではないので、空港では係員の判断になります。
「ダメ元でも行ってみる価値はある」というのが正直なところです。
アプリ未登録の場合の救済策
最近はVAT Refundアプリに事前登録しておくとスムーズですが、旅行中って忘れちゃうんですよね。
登録していなくても、空港のVAT Refundカウンターで登録可能です。
必要なのは:
- パスポート
- レシート
- P.P.10(あれば)
カウンターのスタッフが端末でサッと登録してくれます。
「これで大丈夫よ」と言われた瞬間、本当にホッとしました。
封を開けてしまった商品の扱い
「使ってみたくて開けちゃった…どうしよう?」
これ、めちゃくちゃよくあるパターンです。
基本ルールは:
- 未使用・未開封のみが免税対象
- ただし、商品によっては軽微な開封でも通ることがある(係員判断)
例えば、コスメの箱を少し破いてしまった程度ならOKと言われるケースもありました。
ただ、
明らかに使った物はNG
なので注意です。
空港で対応できる/できないケース
最後は、空港で何が“できる”のかを整理しておきます。
できること
- P.P.10の情報と照合して手続き完了
- 電子レシート対応店なら、レシートだけで申請できる場合も
- アプリ登録のサポート
- 追加書類の検証
できないこと
- 店舗が発行するべきP.P.10を「空港で新規作成」は不可
- 使った商品・開封済み商品は申請できない
- 免税非対応店舗のレシートは申請できない
つまり、「空港でなんとかなることもあるけれど、万能ではない」という感じです。
VAT還付額の目安と返金方法の違い

タイでショッピングを楽しむなら、やっぱり気になるのは
「結局、いくら戻るの?」
という部分ですよね。
私も初めてブランドバッグを買ったとき、空港で還付額を見て
「思ったより戻る!」
とちょっと嬉しくなった経験があります。
ここでは、VAT還付の金額の目安と、返金方法の違いについて整理しておきます。
還付額の計算方法と目安
タイのVATは基本 7%です。
でも、実際に戻ってくるのは
3〜5%程度
です。
これは空港手数料や事務処理費が差し引かれるため。
例えば、
- 10,000バーツの買い物 → 約300〜500バーツ返金
- 50,000バーツの買い物 → 約1,500〜2,500バーツ返金
私の経験だと、ブランドコスメをまとめ買いしたときは、180バーツほど戻り、友人へのお土産のバッグでは500バーツくらい返ってきました。
小さく見えても、屋台で10回くらい食事できる金額なので侮れません。
還付額シミュレーション表(VAT 7%・実際の還付3〜5%想定)
| 購入金額(バーツ) | VAT7%(理論値) | 手数料等差引後(目安3〜5%) | コメント |
|---|---|---|---|
| 2,000 | 140 | 60〜100 | 小物購入でも少額還付あり |
| 5,000 | 350 | 150〜250 | デパートでの小まとめ買い向き |
| 10,000 | 700 | 300〜500 | ブランド小物やコスメまとめ買いにぴったり |
| 20,000 | 1,400 | 600〜1,000 | 高額バッグや家電も対象 |
| 50,000 | 3,500 | 1,500〜2,500 | 空港現金は上限注意、カード返金推奨 |
現金・クレジットカード・銀行振込の違い
VAT還付には主に3つの受取方法があります。
現金
- 空港でその場でもらえる
- 早く受け取りたい人向け
- ただし、1回の上限あり(高額購入には不向き)
クレジットカード返金
- 帰国後、カード明細に返金
- 高額購入でも対応
- 返金までに1〜2か月かかる場合もある
銀行振込
- 口座が必要
- 高額購入向き
- 手数料が引かれる場合あり
- 返金まで1〜2か月かかることが多い
手数料と受取までの期間
- 空港現金:手数料約100〜200バーツ、即時受取
- カード返金:手数料0〜数十バーツ、返金まで数週間〜1か月
- 銀行振込:手数料は銀行による、1〜2か月程度
私自身は少額なら現金派、高額ならカード返金派です。
空港で現金をもらえる安心感はありますが、財布がかさばるのはネックですよね。
旅行者に最適な返金方法の選び方
選び方のポイントは次の通りです。
- 短期旅行で少額購入 → 現金
- 長期滞在や高額購入 → クレジットカード
- 銀行口座を持っている場合 → 銀行振込も選択肢
私もいつも
「その場で少しでも戻るなら現金派、まとめて高額購入ならカード返金」
と使い分けています。
VAT還付の返金方法比較表
| 返金方法 | メリット | デメリット / 注意点 | 受取までの期間 |
|---|---|---|---|
| 現金(空港) | その場でもらえるので安心・すぐ使える | 高額購入は上限がある、スーツケースが重くなる | 即時 |
| クレジットカード | 高額購入でも対応、現金を持ち歩く必要なし | 返金まで1〜2か月かかることもある | 数週間〜1か月 |
| 銀行振込 | 高額購入向き、口座に直接入金される | 手数料がかかる場合あり、口座が必要、返金まで時間がかかる | 1〜2か月 |
高額購入時の注意点
高額商品(ブランドバッグや家電など)を買うときは、ちょっとしたコツがあります。
- 必ずアプリ登録またはP.P.10発行を確認
- 現金で受け取る場合は上限があるので要確認
- 空港での現物チェックがあるので、箱やタグをキレイに保つ
私も過去、スーツケースに入れて持っていたバッグを空港で開けるように言われ、ちょっとドキドキしました。
でも、ルールを守ればスムーズに返金されます。
VAT還付でよくある失敗と回避方法

楽しいタイ旅行でも、VAT還付でちょっとしたミスをすると、せっかくの還付金が受け取れなくなることがあります。
私も初めてのとき、「うっかり…!」が重なり、空港で慌てた経験があります。
ここでは、よくある失敗と、私が実践している回避方法を紹介します。
店舗でもらい忘れ・書類不備のミス
VAT還付で最も多いミスは、購入時にP.P.10(VAT Refund Form)をもらい忘れることです。
- 店員に「P.P.10ください」と言わなかった
- 記入内容(パスポート番号・購入日)が間違っていた
私も以前、化粧品を買った後に「フォームもらったっけ?」と不安になり、結局空港で係員に確認されて焦りました。
回避策:買ったらその場で確認、パスポートと一緒に必ず書類チェック。
空港での混雑による時間切れ
VAT還付カウンターは出国前に必ず寄る必要がありますが、空港は思った以上に混雑することも。
- フライト直前に焦って申請
- 長蛇の列で時間切れになり、申請できなかった
私も一度、朝一でチェックインしたのに、カウンターで20分並んでギリギリになったことがあります。
回避策:フライトの2〜3時間前にはカウンターに到着して手続き。
商品の開封・使用による失敗
購入後すぐに商品を開封してしまうのも大きな失敗の一つです。
- コスメやお菓子を試食・使用してしまった
- 高額バッグのタグを切ってしまった
私は友人と化粧品を試してしまい、空港でNGを食らいました。
回避策:帰国までは未使用・未開封を徹底。
どうしても確認したい場合は、軽く箱を開ける程度ならOKか係員に相談。
必要書類の紛失リスク
P.P.10やレシートをなくすと還付不可です。
- ポケットやバッグに入れっぱなしで紛失
- ホテルで置き忘れ
私も一度、MBKで買ったレシートをカフェで落としてしまい、空港で青ざめました。
回避策:書類はまとめてファイルや封筒に入れ、バッグ内の固定位置に保管。
旅行前・購入後に行うチェックリスト
最後に、私が毎回実践しているチェックリストを紹介します。
✔️P.P.10をもらったか
✔️パスポート番号や日付が正しいか
✔️商品は未開封・未使用か
✔️レシートと書類はまとめて管理
✔️空港で余裕をもって手続きできるか
このリストをスマホで写真に撮っておくと、いざという時に安心です。
私も毎回このチェックをしてから出国するので、焦ることなく還付を受けられています。
VAT還付を最大限活用するコツ

せっかくのタイ旅行、ショッピングを楽しみながらVAT還付もフル活用できれば、かなりお得になります。
私自身も最初は「還付なんて面倒…」と思っていたのですが、ちょっとしたコツを意識するだけで、効率よく手続きを済ませられ、金額も最大化できることに気づきました。
ここでは、実際に私が実践している方法を紹介します。
まとめ買いで還付率を最大化する方法
VAT還付は、1店舗あたり2,000バーツ以上、合計5,000バーツ以上の購入が条件です。
つまり、少額をちょこちょこ買うより、まとめ買いしたほうが効率的。
例えば…
- コスメやお菓子を一度にまとめ買い
- ブランドバッグや洋服を同じ店で複数購入
私は初めてMBKでコスメをまとめ買いしたとき、空港で「これだけまとめると還付額が増えますよ」と教えてもらい、なるほど!と納得しました。
アプリ活用で手続き時間を短縮
「VAT Refund for Tourists App」を使うと、購入情報の登録や空港でのスキャンがスムーズになります。
- P.P.10やレシートの情報を事前に登録
- QRコードで商品と購入情報を紐づけ
- 空港では端末で簡単に手続き完了
私も初めてアプリを使ったとき、列に並ぶ時間が半分くらいに短縮され、フライト前に焦らず済みました。
空港で混雑を避けるタイミング
空港でのVAT還付は、フライト前の時間管理が命です。
- 朝一やフライト直前は混雑しやすい
- 昼過ぎや夕方は比較的空いていることが多い
私の経験では、チェックイン後、カウンターが開いた直後の時間帯が一番スムーズでした。
旅行者は余裕をもって2〜3時間前に到着するのがおすすめです。
買い物のベストタイミングと計画法
VAT還付を最大化するなら、買い物のタイミングも大事です。
- 旅行の前半で購入 → 空港手続きに余裕
- デパートのセールやプロモーションに合わせてまとめ買い
- 食品やお土産は帰国直前に購入 → 荷物や保管に注意
私も以前、旅行の最終日にまとめ買いしてスーツケースがパンパンになり、空港で少しヒヤッとした経験があります(笑)。
還付を受けるべきケース/受けなくてもよいケース
すべての買い物で還付を狙う必要はありません。
還付を受けるべきケース
- 高額商品(ブランドバッグ、家電など)
- 消耗品でまとめ買いしたコスメや食品
受けなくてもよいケース
- 低額の小物や雑貨(手続きに時間がかかる割に戻りが少ない)
- 開封予定の消耗品
私も旅行中は「小物は面倒だから還付なし、高額品だけ申請」と決めて効率的に手続きしています。
このように、
まとめ買い・アプリ活用・空港時間の計画
を意識するだけで、VAT還付はかなりラクに、かつ最大限お得に使えます。
ちょっとした工夫で、旅行の満足度もさらにアップしますよ。
まとめ
タイ旅行で買い物をするなら、VAT還付は“知っているだけで得をする”非常に便利な制度です。
仕組みを理解し、最低限の条件と注意点を押さえておけば、難しい手続きではありません。
実際、私自身も最初こそ迷いましたが、慣れてからは
「買い物すれば少し戻ってくる」
という感覚になり、旅の満足度がぐっと上がりました。
特に最近はアプリの導入で手続きがスムーズになり、空港での時間短縮や書類管理の手間も大幅に減っています。
旅行日程がタイトな方ほど、この恩恵は大きいはずです。
もちろん、レストランやホテルなど還付対象外の支出もありますが、ショッピングを楽しみながら賢く制度を使えば、数百〜数千バーツが返ってくることも珍しくありません。
これは旅先での軽食代やお土産代として、案外バカにできない金額です。
ぜひ今回のガイドを参考に、
「今度の旅行からは、損せず・賢く・スマートに」
VAT還付を活用して、タイ旅行をもっとお得に楽しんでくださいね。