バンコク旅行を計画する際、現地での交通手段はどうしたらいいんだろう、と心配になる事はありませんか?
そんな時に是非知っておいていただきたいのが、バンコクでの移動を劇的に便利にしてくれる「ラビットカード(Rabbit Card)」です。
ラビットカードは、日本のSuicaやPASMOのような交通系ICカードです。
BTSスカイトレインはもちろん、一部のMRT路線、さらにはコンビニやカフェでの支払いにも使える優れものです。
バンコクで2日以上滞在するなら、絶対に持っておくべきアイテムだと私は思っています。
特に、バンコクの暑さの中で券売機の前に並ぶのは本当に大変です。
ラビットカードがあれば、改札にタッチするだけでスムーズに移動できるんです。
本記事では、タイのBTSラビットカードの作り方から使い方、チャージ方法、さらにはアプリ設定まで、私の実体験も交えながら詳しくお伝えしていきます。
ラビットカードの作り方と購入場所

それでは早速、ラビットカードの入手方法を見ていきましょう。
BTS(スカイトレイン)駅の窓口での入手方法
一番確実で簡単なのが、BTS各駅の窓口で購入する方法です。
購入時に必要なもの
購入時に準備するものは以下の通りです:
- パスポート(身分証明書として必要)
- 現金200バーツ(最低購入金額)
料金の内訳は重要なポイントなので、しっかり理解しておきましょう。
- 発行手数料:100バーツ
- 初回チャージ額:100バーツ
合計200バーツで、すぐに100バーツ分使える状態になります。
以前はデポジット制度があったという情報も見かけますが、現在はデポジット制度は廃止されています。
ですから、この200バーツのうち返金されるのは残高部分のみで、発行手数料の100バーツは返ってこない仕組みです。
最初、私はこれを知らなくて「全額返金されるのかな?」と思っていたので、皆さんは気をつけてくださいね。
窓口での簡単な伝え方
英語が苦手な方も安心してください。
窓口のスタッフに「Rabbit Card, please.」と言えば、すぐに理解してもらえます。
私が見た限り、窓口のスタッフは慣れているので、パスポートを見せて200バーツを渡せば、すぐに発行してくれますよ。
購入手順は本当にシンプルです:
- 窓口に並ぶ
- 「Rabbit Card, please」と伝える
- パスポートを提示
- 200バーツを支払う
- カードを受け取る
所要時間は、混雑していなければ2〜3分程度です。
ただし、朝夕の通勤ラッシュ時間帯は窓口が混雑することがあります。
可能であれば、昼間の時間帯に購入するのがおすすめです。
空港での入手方法
「タイに到着してすぐにラビットカードが欲しい!」という方もいますよね。
そんな方におすすめなのが、スワンナプーム国際空港での受け取りです。
スワンナプーム国際空港では、事前予約したラビットカードを受け取ることができます。
主な受取場所は:
- Klookカウンター(4階、出発ロビー)
- 営業時間:6:00〜24:00
ここで重要な注意点があります。
ドンムアン空港ではラビットカードの取り扱いがありません。
ドンムアンに到着する方は、市内のBTS駅窓口で購入するか、セントラルワールドなどの受取スポットを利用しましょう。
私の友人がドンムアン空港で探し回ってしまったことがあるので、この点は本当に気をつけてくださいね。
【事前予約がおすすめ】ネット予約と現地受取サービス
個人的におすすめなのが、この事前予約サービスです。
事前予約を利用するメリット
事前予約のメリットは本当にたくさんあります:
- 窓口に並ぶ必要がない
- 日本語で予約できる
- 到着後すぐに使える
- クレジットカード決済が可能
例えばKlookでは、通常200バーツのラビットカードを事前に購入できます。
時期によってはキャンペーンで割引があることも。
Trip.comでも同様のサービスを提供していますが、受取場所の選択肢はKlookの方が多い印象です。
空港に着いてすぐに受け取れるので、本当に便利なんですよ。
受取可能な場所一覧
Klookで予約した場合の主な受取スポットは以下です:
- スワンナプーム国際空港 4階出発ロビー Klookカウンター(6:00〜24:00)
- セントラルワールド ショッピングモール内ラウンジ(10:00〜22:00)
- ターミナル21 BTSアソーク駅直結(10:00〜22:00)
個人的には、空港での受取が一番スムーズだと感じています。
到着してすぐにカードを手に入れられるので、空港からエアポートリンクでマッカサン駅まで行き、そこからBTSに乗り換える際に使えます。
ただし、エアポートリンク自体はラビットカードが使えないので注意してくださいね。
※スワンナプーム空港からバンコク市内へのアクセスについて詳しくは、こちらの記事をご覧ください ☟
その他注意点
ドンムアン空港ではラビットカードの取り扱いがありません。
ドンムアンに到着する方は、市内のBTS駅窓口で購入するか、セントラルワールドなどの受取スポットを利用しましょう
私の友人がドンムアン空港で探し回ってしまったことがあるので、この点は本当に気をつけてくださいね。
ラビットカードの基本的な使い方

カードを手に入れたら、次は実際の使い方を覚えましょう。
電車(BTS・MRT)での使い方と注意点
利用可能な路線一覧
ラビットカードが使える路線は以下です:
- BTS全線
スクンビット線
シーロム線
ゴールドライン (※一部区間限定) - MRTイエローライン
- MRTピンクライン
- BRT
使えない路線(これが意外と知られていません):
- MRTブルーライン
- MRTパープルライン
- エアポートリンク
私も最初、「MRTなら全部使えるでしょ」と思い込んでいて、ブルーラインの改札で引っかかった経験があります。
MRTブルーラインとパープルラインは別の「MRTカード」が必要なので、その点は絶対に覚えておいてください。
最近は、MRT系統ではクレジットカードのタッチ決済も使えるようになっているので、そちらを利用するのも一つの手です。
改札のタッチ方法と反応のコツ
日本のICカードに慣れていると、はじめは少し戸惑うかもしれません。
タッチ時の注意点:
- 反応が日本より遅い(ワンテンポ待つ感覚)
- カードリーダーにしっかり押し当てる
- 「ピッ」と音が鳴ってから通過する
- 急いでゲートを通ろうとすると閉まることも
私は最初、日本と同じ感覚でサッとタッチして通ろうとして、ゲートに挟まれそうになりました。
コツは「タッチしたら1秒待つ」ことです。
改札を通る流れ:
- カードリーダーにカードを当てる
- 「ピッ」と音が鳴るのを確認
- 緑のランプが点灯
- ゲートが開く
- 落ち着いて通過
慣れれば簡単なので、最初だけ少し意識してみてください。
コンビニや飲食店など店舗での利用
実は、ラビットカードが利用できるのは、電車だけではないんです。
利用可能な主な店舗は以下です:
- マクドナルド(ほぼ全店舗)
- スターバックス
- セブンイレブン(一部店舗)
- ファミリーマート(一部店舗)
- Boots(ドラッグストア)
- Tops(スーパーマーケット)
私がよく使うのは、マクドナルドとスターバックスです。
特にマクドナルドはラビットカード決済で割引があることが多いので、お得感がありますよ。
店舗での支払い方法は簡単です:
- レジで「Rabbit Card」と伝える
- 店員がリーダーを準備
- カードをタッチ
- 支払い完了
小銭を出す手間が省けるのが本当に便利です。
また、ラビットカードを持っていると、以下のようなさまざまな特典が受けられるんです。
- マクドナルド:特定メニューが割引
- スターバックス:ポイント2倍キャンペーン
- 映画館:チケット割引
- ショッピングモール:駐車場割引
ただし、これらのプロモーションは期間限定のものが多いので、都度確認することをおすすめします。
詳しくはRabbit Rewards公式サイトをチェックするのがおすすめです。
タイ語がメインですが、Google翻訳を使えば内容は理解できます。
私も定期的にチェックして、お得なキャンペーンを活用するようにしています。
ラビットカードへのチャージ方法

カードの残高が少なくなったら、チャージが必要です。
ここではラビットカードへのチャージ方法を解説していきます。
駅の窓口や券売機でのチャージ
一番確実なのが、BTS駅での現金チャージです。
窓口でのチャージ方法:
- 「Top up, please.」と伝える
- カードを渡す
- チャージしたい金額を伝える
- チャージ完了
チャージ可能金額:
- 最低金額:100バーツ
- 最高金額:4,000バーツ
- 100バーツ単位でチャージ可能
券売機でもチャージできますが、機械によってはカード読み取りがうまくいかないこともあります。
私は窓口の方が安心かなと思っています。
特に初めての方は、窓口でのチャージをおすすめします。
提携店舗でのチャージ
実は、BTS駅以外でもチャージできる場所があります。
チャージ可能な主な場所:
- セブンイレブン(Rabbit加盟店マークがある店舗)
- マクドナルド
- ショッピングモールのインフォメーションカウンター
ただし、「全ての店舗でできるわけではない」という点に注意してください。
私の経験では、BTS駅の近くのコンビニの方がチャージできる確率が高い印象です。
店員さんに「Can you top up Rabbit Card?」と聞いてみるのが確実ですね。
残高の確認方法
残高確認の方法はいくつかあります:
駅での確認方法:
- 窓口で「Check balance, please」と伝える
- 券売機のバランス確認機能を使う
アプリでの確認(後述):
- My Rabbitアプリで即座に確認可能
私は、だいたい改札を通るときに表示される残高をチェックしています。
ただ、改札の表示は一瞬なので、見逃してしまうこともあります。
いざというときに残高不足で改札を通れないのは本当に焦るので、残高が500バーツを切ったら、早めにチャージしておくのがおすすめです。
ラビットカードのアプリ設定と活用術

ここからは、もっと便利に使うためのアプリ活用術です。
「My Rabbit」アプリのダウンロードと初期設定
My Rabbitアプリを使えば、スマホで残高確認やチャージができます。
アプリの主な機能:
- 残高照会(リアルタイムで確認)
- 利用履歴の確認(いつどこで使ったかが分かる)
- オンラインチャージ ※タイの銀行口座が必要
- カードの一時停止(紛失時に便利)
- プロモーション情報(お得な情報をチェック)
アプリはiOS・Android両方に対応しています。
App StoreまたはGoogle Playで「My Rabbit」と検索すればすぐに見つかります。
初期設定の流れ:
- アプリをダウンロード
- Terms & Conditionsに同意「Accept and continue」
- 電話番号を登録(SMSで認証コードが届く)
- パスワードを設定
- カード番号(13桁)を入力
- 登録完了
Rabbit LINE Payとの連携方法
また、LINEアプリと連携する方法もあります。
Rabbit LINE Payとの連携手順:
- LINEアプリを開く
- 「ウォレット」タブを選択
- 「BTS」アイコンをタップ
- 「Register your Rabbit Card」を選択
- カード番号(13桁)を入力
- 利用規約に同意
- 支払い方法を選択
ここで重要な注意点があります。
クレジットカードでの直接チャージは基本的にできません。
LINEウォレットにチャージした残高から支払う形になるのですが、これもタイの銀行口座やタイのクレジットカードが必要になることが多いです。
正直なところ、旅行者がLINE Pay連携を活用するのはハードルが高いと思います。
私も最初は「便利そう!」と思ってトライしたのですが、結局は駅の窓口でのチャージに落ち着きました
むしろ、現金チャージの方がシンプルで確実です。
ラビットカードの有効期限と払戻方法

長く使う予定がない方は、この部分も知っておきましょう。
カードの有効期限
ラビットカードの有効期限は2段階で設定されています。
カード自体の有効期限:
- 発行から7年間有効
- 7年経過後は新しいカードへの交換が必要
残高の有効期限:
- 最終利用から2年間有効
- 2年間使わないと残高が凍結される
これは意外と知られていないポイントです。
つまり、カードは7年使えるけど、2年放置すると残高が使えなくなるということ。
2年以上空けると凍結される可能性があるので注意が必要です。
期限切れ・利用停止になった場合の再有効化手続き
「残高が凍結されてしまった!」という場合でも、大丈夫です。
再有効化の方法:
- BTS駅の窓口に行く
- カードとパスポートを提示
- 「Reactivate, please.」と伝える
- 新たにチャージすることで復活
凍結された残高も、再有効化すれば使えるようになることが多いようです。
ただし、これには手数料がかかるケースもあると聞いたことがあります。
確実なのは、定期的にバンコクに行く予定がある方は、2年以内に一度は使うことが必要です。
一度でもチャージや利用をすれば、有効期限が延長されます。
残高の払戻手順と注意点
帰国前にカードを返却したい方向けの情報です。
払戻時に必要なもの:
- ラビットカード本体
- パスポート(本人確認のため)
手数料:
- 払戻手数料:通常かからない
- ただし、発行手数料100バーツは返金されない
つまり、最初に払った200バーツのうち、返ってくるのは残高分のみです。
以前はデポジット制度があって返金可能だったようですが、現在はデポジット制度は廃止されています。
また、払戻には2つのパターンがあります:
即日払戻:
- 残高が250バーツ以下の場合
- その場で現金で返金
繰延払戻:
- 残高が250バーツ超の場合
- 申請から15日後に返金
- 返金方法:指定の窓口で受取、または銀行振込
もし帰国直前に払戻をするなら、残高を250バーツ以下にしておくのが賢明です。
私のおすすめは、最後の日にギリギリまで使い切って、残高を少なくしてから払い戻すことです。
コンビニで買い物したり、カフェで使ったりして調整すれば、無駄なく使い切れますよ。
ラビットカードに関するQ&A

ここでは、よくある質問をまとめました。
カードを紛失した場合の対処法は?
「カードを無くしてしまった!」という時の対処法です。
紛失時の手順:
- すぐにBTS駅の窓口へ行く
- パスポートを提示
- 「I lost my Rabbit Card.」と伝える
- カード番号が分かれば伝える(レシートや写真があれば)
- カードを一時停止してもらう
My Rabbitアプリに登録していれば、アプリからも停止できます。
これが本当に便利なんです。アプリ登録の最大のメリットかもしれません。
停止後は:
- 新しいカードを購入(200バーツ)
- 以前の残高を新カードに移行できる可能性あり(窓口で相談)
ただし、残高移行には登録情報が必要なので、カード番号を控えておくか、アプリに登録しておくことをおすすめします。
私はいつもカードの写真をスマホに保存しています。万が一の時の備えですね。
1日乗車券との使い分けは?
「ラビットカードと1日乗車券、どっちがお得?」という質問がよくあります。
1日乗車券(One Day Pass):
- 料金:150バーツ前後(路線によって異なる)
- BTSが1日乗り放題
- 購入日から24時間有効
使い分けの目安:
- 1日に5回以上乗る予定:ワンデイパスがお得
- 2〜4回程度:ラビットカードの方がお得
- 複数日滞在:絶対にラビットカード
BTSの運賃は距離によって16〜59バーツ程度です。
例えば、サイアム駅からアソーク駅まで約30バーツ、サイアム駅からサパーンタクシン駅まで約45バーツといった感じです。
滞在中は毎日使うという方には、ラビットカード一択でしょう。
ただし、「1日で観光地を集中的に回りたい」という方は、ワンデイパスを検討する価値があります。
特に、チャトゥチャック市場→サイアム→アソーク→サパーンタクシンといったルートなら、ワンデイパスの方がお得になることもあります。
子供料金や年齢制限はある?
家族連れの方からよく聞かれる質問です。
ラビットカードの種類:
- 一般カード(Adult):誰でも購入可能
- 学生カード(Student):23歳以下の学生、割引運賃適用
- シニアカード(Senior):60歳以上のタイ人限定
子供の運賃:
- 身長90cm未満:無料(カード不要)
- 身長90cm以上:大人と同じ運賃
つまり、子供用の特別割引カードは基本的にありません。
小学生でも大人と同じ運賃がかかるので、家族でバンコクに行く場合は、人数分のカードを購入する必要があります。
ただし、学生カードはタイの学校に通っている学生向けで学生証明書が必要なので、旅行者の場合は通常の一般カードになります。
まとめ
ここまで、ラビットカードについて詳しく解説してきました。
美味しいタイ料理、活気あるナイトマーケット、荘厳な寺院、近代的なショッピングモール…バンコクは見どころが盛りだくさんです。
そのすてきな時間を、交通手段で迷ってしまい無駄にするのはもったいないですよね。
ラビットカードがあれば、移動のストレスが大幅に軽減されます。
浮いた時間で、もっとバンコクを楽しめるはずです。
本記事が、皆さんのバンコク旅行をより快適にする手助けになれば嬉しいです。