バンコクに住み始めて数ヶ月、私はずっと「食費を何とか抑えたい」と考えていました。
外食は確かに安いんですが、毎日続けると意外と出費がかさむんですよね。
そんな時、タイ在住の友人から教えてもらったのが「マクロ(Makro)」という倉庫型スーパーでした。
「タイのコストコみたいな感じだよ」と聞いて興味津々で訪れたのですが、これが本当に私の生活を変えてくれたんです。
業務用サイズの商品が驚きの価格で買えるし、お土産探しにも最適。
今回は、私が実際に利用して感じたマクロ(バンコク)のおすすめ商品とお土産、タイの店舗数と会員登録・デリバリーのやり方についてお話しします。
マクロ(Makro)の基本情報と店舗数

タイ全土における現在の拠点展開
マクロはオランダ発祥のキャッシュ&キャリー形式のスーパーで、タイには1989年に進出したという歴史があります。
初めて店舗に入った時、その規模感に圧倒されました。
「これ、本当にスーパーなの?」と思うほどの広さです。
2025年現在、タイ全土で172店舗以上を展開していると言われています。
バンコク市内だけでも10店舗以上あり、私の住むエリアからもアクセスしやすい場所にあるのが嬉しいポイントです。
クラビやプーケットなどの地方都市にも展開しているので、旅行中に立ち寄ることもできますよ。
倉庫型スーパーならではの魅力と他店との違い
タイには「ビッグC」や「テスコロータス」といった大型スーパーもあるんですが、マクロの最大の違いは洗練された雰囲気だと私は感じています。
商品の陳列も綺麗だし、何より倉庫のような天井の高さが開放感を演出していて、買い物していて気持ちがいいんです。
また、世界各国から輸入された食材が豊富なのも大きな特徴です。
日本食材はもちろん、イタリアのチーズやヨーロッパの調味料など、「こんなものまで!」と驚く品ぞろえです。
飲食店やホテルの仕入れにも使われているため、プロ仕様の品質が手に入るのも魅力の一つだと考えられます。
バンコク市内の主な店舗
バンコク市内には複数のマクロがありますが、私がよく利用するのはラマ4店です。
「Suanplern Market」というモールの一角にあり、スターバックスなども入っているので、買い物ついでにカフェ休憩もできちゃいます。
ただし、ラマ4店に車やバイクで行く場合は要注意です。
目の前の道路に中央分離帯があるため、東側から回り込まないといけません。
北や西側から行く場合は、近くのBigCの駐車場に停めて歩く方が楽かもしれませんね。
プラカノン近辺にも店舗があり、BTSプラカノン駅から徒歩15分程度でアクセスできます。
ただ、タイの暑さの中を15分歩くのは結構大変なので、私はGrabを使うことが多いです。
在住者が選ぶコスパ最強アイテム

業務用の冷凍食品が安い
マクロで私が一番感動したのは、冷凍食品の価格です。
特に冷凍ブロッコリーは1kg75バーツという驚異的な安さです。
普通のスーパーの半額以下なんじゃないでしょうか。
一人暮らしだと「1kgも使い切れない」と思うかもしれませんが、実際には2週間くらいで消費できますし、冷凍庫にストックしておくだけで日々の料理がとても楽になります。
私は毎朝の卵料理に添えたり、パスタの具材にしたり、いろいろと活用しています。
冷凍ポテトフライもわが家の必需品です。
2kgで159バーツという価格は、他のスーパーと比べても圧倒的です。
急な来客があった時のおつまみにもなるし、子どものおやつにも最適だと思います。
その他、冷凍エビ、ムール貝のむき身、冷凍ほうれん草なども定期的に購入しています。
特にムール貝は鍋やパスタに入れるだけでグッと料理のレベルが上がるので、意外と万能なんですよ。
自炊派に嬉しい生鮮コーナーの賢い選び方
量り売り商品の買い方と注意点
マクロの生鮮コーナーは量り売りが基本です。
量り売りの流れはこんな感じです:
- 欲しい野菜や果物をビニール袋に入れる
- 売り場近くにいるスタッフに渡す
- 重さを測ってもらい、値札シールを貼ってもらう
- レジに持って行く
商品にバーコードがついていないものは、必ず量ってもらう必要があります。
これを忘れてレジまで行ってしまうと、また売り場に戻らなければならないので、時間のロスになってしまいます。
私も何度か経験して、今では買い物カゴに入れる前に必ずバーコードの有無を確認するクセがつきました。
ネギやパクチー、レタスなどはローカル市場を除けば最安値クラスだと思います。
サイズは大きめですが、その分お得感がありますよ。
飲食店も利用する精肉・鮮魚のクオリティに関する評判
お肉や魚も量り売りで購入できます。
飲食店が仕入れに使っているだけあって、品質はなかなか良いと評判です。
ただし、正直に言うと、鶏肉や豚肉に関しては「フジスーパー」などの日系スーパーと比べると若干品質が劣ると感じることもあります。
もちろんお値段は安いんですけどね。
逆に、魚介類は種類が豊富で驚きました。
シャケの切り身がタイで買えるなんて思ってもいなかったので、見つけた時は嬉しかったですね。
塩焼きにして食べたら、まさに日本の味でした。
自社ブランド「aro」の生活用品が驚きの低価格
マクロには「aro」という自社ブランドがあり、これがまた素晴らしいコスパなんです。
aroで特におすすめなのが:
- トイレットペーパー: バンコクで最安値だと思います。
- パスタ3kg: パスタ好きには堪らない大容量。値段も他のスーパーより断然安いです。
- ごま油: 料理の仕上げに使うだけで、一気に本格的な味になります。
私は最初、自社ブランドって大丈夫なの?と疑心暗鬼だったんですが、実際に使ってみたら全く問題ありませんでした。
むしろ、なんで今まで使わなかったんだろうと後悔したくらいです。
バラマキにも最適!マクロで見つかるタイのお土産

食器や調理器具などの掘り出し物
マクロはお土産探しにも最適なんです。
私も帰国前には必ず立ち寄って、友人や家族へのお土産を調達しています。
タイのお菓子はもちろんですが、個人的におすすめなのが食器や調理器具です。
タイらしいカラフルなデザインの器や、竹製のカトラリーなど、実用的で喜ばれるアイテムが豊富にそろっています。
私が特に気に入っているのは、タイの伝統的な模様が入ったセラミック製の小皿です。
何枚セットかで売っていて、値段も手頃なので、複数の友人に配るのにぴったりでした。
配りやすい個包装のグルメ・調味料
職場へのバラマキ土産には、個包装のお菓子や調味料が便利ですよね。
マクロは業務用サイズが基本なので、大容量パックがたくさんあります。
例えば:
- ドライフルーツ: マンゴーやバナナチップスなど、個包装になっているものが多く配りやすいです。
- タイカレーペースト: 小袋タイプがまとめて売られていて、料理好きな友人に喜ばれます。
- インスタントラーメン: タイの有名ブランド「MAMA」の詰め合わせなどがあります。
私は以前、トムヤムクン味のスナック菓子を大量に買って帰ったんですが、これが大好評でした。
また買ってきて欲しいとリクエストされるほどです。
日本食が恋しくなった時に役立つ輸入食材
これは在住者向けの情報になりますが、マクロには日本食材コーナーがあります。
バンコクの店舗なら品ぞろえも豊富で、クラビなどの地方都市でも基本的な調味料は手に入ります。
私がよく買うのは:
- カレールー: S&Bやハウスなどの定番ブランドがそろっています。
- だしの素: お味噌汁に必須です。
- 海苔: おにぎりを作る時に重宝します。
- かつおぶし: お好み焼きやたこ焼きパーティの時に活躍します。
- 醤油やとんかつソース: タイのものとは味が違うので、やはり日本のものが欲しくなります。
冷凍コーナーには、うどん(冷凍、冷蔵、乾麺すべて)や寿司ネタになりそうな魚介類もあります。
日本語が書かれた商品を見つけると、なんだか安心するんですよね。
フジスーパーなどの日系スーパーと比べると価格は同じくらいか若干安いくらいですが、他の買い物とまとめてできるので便利です。
会員登録のやり方を解説!アプリで簡単手続き

入店・購入にカードは必要?非会員での利用可否について
「マクロって会員制なんでしょ?入れないのでは?」と友人によく聞かれるんですが、
実は非会員でも入店・購入は可能なんです。
私も最初は会員ではありませんでしたが、普通に買い物できました。
ただし、会員になるとさらにお得な価格で購入できたり、限定セールに参加できたりするメリットがあります。
しかも会員登録は無料なので、登録しない手はないですよね。
コストコのような年会費制ではないので、気軽に登録できるのが嬉しいポイントです。
「Makro PRO」のインストールから設定までの手順
会員登録は「Makro PRO」というアプリから簡単にできます。
手順はこんな感じです:
1.App StoreまたはGoogle Playから「Makro PRO」アプリをダウンロード
2.アプリを開いて「Register(登録)」を選択

3.電話番号またはメールアドレスを入力

4.SMS認証コードが届くので入力

5.名前、メールアドレス(任意)などの基本情報を入力し、パスワードを設定

6.National IDまたはパスポート番号、生年月日、住所を登録すれば完了!

登録が完了すると、アプリ内でデジタル会員カードが表示されます。
これをレジで見せるだけでOKで、わざわざカードを持ち歩く必要がないので便利です。
アプリでは商品検索もできるので、事前に欲しいものをチェックしてから買い物に行くこともできます。
「あれ、どこに置いてあるんだっけ?」と迷うことが減りました。
店頭のカスタマーサービスで登録する場合の流れ
「アプリでの登録がよく分からない」という方は、店頭のカスタマーサービスカウンターでも登録できます。
カウンターでパスポートを見せて、登録したい旨を伝えるだけです。
スタッフが全部やってくれるので、タイ語が話せなくても大丈夫です。
その場で、プラスチックカードまたはデジタルの会員カードが発行されます。
ただし、店舗が混んでいる時間帯だと待たされることがあるので、できればアプリで事前登録しておく方がスムーズだと思います。
デリバリーの注文方法と注意点

送料無料になる購入条件と配送エリアの目安
マクロで大量に買い物すると、持って帰るのが大変ですよね。
特にトイレットペーパーや水、お米などの重いものを買った時は本当に困ります。
そんな時に便利なのがデリバリーサービスです。
私も最近初めて利用したんですが、これがとっても便利でした。
送料無料の条件は、999バーツ以上の購入です。
999バーツと言っても、マクロで買い物すればすぐに到達する金額なので、ハードルは低いと思います。
配送エリアはバンコク市内とその近郊が中心のようです。
私の住むスクンビット近辺エリアは、問題なく配送してもらえました。
地方だと対応していない場合もあるかもしれないので、アプリで確認してみてください。
注文から受け取りまでの具体的なフロー
デリバリーの注文は「Makro PRO」アプリから行います。
流れはこんな感じです:
1.アプリで欲しい商品をカートに入れる

2.合計が999バーツを超えたら「チェックアウト」

3.配達先住所を入力(初回のみ)

4.配達希望日と時間帯を選択(当日配達は不可、翌日以降を選択)

5.決済方法を選んで注文完了

配達時間帯は「12:00-16:00」「16:00-20:00」など、4時間の幅で指定できます。
決済手段とエコバッグ準備の必要性
ここが要注意ポイントで、現金払いは不可なんです。
利用可能な決済方法は以下です:
- QRコード決済(PromptPay)
- クレジットカード
- デビットカード
- TrueMoney Wallet
タイに住んでいる方なら、PromptPayのQRコードが一番便利だと思います。
配達員がQRコードを見せてくれるので、その場でスキャンして支払うだけです。
そしてもう一つ重要なのが、エコバッグを準備することです。
マクロのデリバリーは生協のようなシステムで、商品が箱や袋に入っているわけではなく、そのまま手渡しされます。
「これとこれとこれね」って感じで、配達員が一つずつ渡してくるんです。
私は何も準備していなかったので、両手いっぱいに商品を抱えて部屋まで運ぶはめになりました…。
必ず大きめのエコバッグかショッピングカートを用意しておきましょう。
電話連絡や欠品対応など、利用時に想定されるケース
デリバリーを利用する上で、もう一つ知っておいてほしいことがあります。
朝早くタイ語で電話がかかってくる可能性があるということです。
私の場合、配達日の朝7時半に電話がかかってきました。
しかも全部タイ語で何を言っているのか全く分からず、間違い電話かと思って切ってしまったんですが、またすぐにかかってきました。
結局、チャットメッセージを送ってもらったら、「注文したオリーブオイルが在庫切れだったからキャンセルします。999バーツを切ってしまったけど、サービスで送料無料にしておきます。」という内容でした。
欠品があった場合は、このように連絡が来るシステムのようです。
タイ語が分からない方は、電話に出たらすぐに「Please send message.」と伝えて、テキストメッセージを送ってもらうのが良いと思います。
また、GrabのようにGPSで配達員の位置が分かるわけではないので、指定時間帯の4時間はずっと待機する必要があります。
これは少し不便ですが、大量の買い物を家まで運んでもらえることを考えれば、我慢できる範囲かと思います。
初めての利用時はドキドキしましたが、慣れれば本当に便利なサービスです。
小さいお子さんがいるご家庭や、車を持っていない方には特におすすめしたいですね。
まとめ
マクロは、タイで生活する上で本当に心強い味方だと私は感じています。
業務用サイズの商品が格安で手に入り、日本食材もそろい、お土産探しにも最適です。
会員登録も無料で簡単だし、デリバリーサービスも利用できる、まさに至れり尽くせりのスーパーです。
初めて行く時は「本当にこんなに大量に買って大丈夫かな?」と不安になるかもしれませんが、冷凍庫をうまく使えば問題ありません。
週に一度マクロでまとめ買いして、一気に調理してタッパーで冷凍保存する、というルーティンを確立している在住者も多いようです。
バンコクに住んでいる方、これから住む予定の方、長期旅行で滞在する方、ぜひ一度マクロを訪れてみてください。
きっとあなたのタイ生活をより豊かにしてくれるはずです。