カオヤイ国立公園は、バンコクから車で約3時間で行けるタイ最大級の国立公園です。
世界自然遺産にも登録されている広大なジャングルで、滝や野生動物、ナイトサファリなど手つかずの自然を楽しむことができます。
この記事では、カオヤイ国立公園のバンコクからの行き方とチケット料金、そしてナイトサファリとおすすめホテル・ツアーについてご紹介していきます。
カオヤイ国立公園とは

カオヤイ国立公園はタイ最大級の国立公園
タイ旅行というと、バンコクの街や南国のビーチを思い浮かべる人が多いかもしれません。
でもタイには、驚くほど自然が残っている場所もあります。
その代表が
カオヤイ国立公園
です。
カオヤイ国立公園公式ページ↓
https://www.khaoyainationalpark.com/en
バンコクから約180km。
広いジャングルに多数の野生動物が暮らしていて、世界自然遺産にも登録されているタイ最大級の国立公園です。
タイ語でカオヤイは
「大きな山」
という意味です。
実際に行ってみると、名前の通り山と森がどこまでも続いています。
カオヤイ国立公園は2168平方kmの面積があります。
数字だけでは少し分かりにくいですが、東京23区より広く、かなり大きな自然保護区であることが分かると思います。
カオヤイ国立公園は1つの県ではなく
- ナコーンラーチャシーマー県
- ナコーンナーヨック県
- プラーチーンブリー県
- サラブリー県
の4つの県にまたがっています。
そのため、公園の中でも場所によって景色や雰囲気が少し変わります。
山の森が続くエリアもあれば、草原のような場所もあります。
こうした自然の多さがカオヤイ国立の大きな特徴です。
カオヤイ国立公園ビジターセンター
世界遺産に登録されている森

カオヤイ国立公園は観光地として有名なだけではありません。
2005年にユネスコの世界自然遺産に登録されています。
正式な名前は
「ドンパヤーイェン・カオヤイ森林群」
です。
この世界遺産はカオヤイ国立公園だけではなく、周辺の国立公園や保護区を含んだ広い森林エリアを指しています。
https://whc.unesco.org/en/list/590/maps/?utm_source=chatgpt.com#map
東南アジアでも生態系が豊かな地域として知られています。
森の中に暮らしている代表的な動物は
- アジアゾウ
- シロテナガザル
- サンバー鹿(スイギュウジカ(水牛鹿)とも呼ばれる、東南アジアから南アジアにかけて広く生息する200~300kgにもなる大型のシカ。プークラドゥン国立公園には少し人慣れした個体が生息しています)
などです。
こうした動物は動物園ではなく、自然の森の中で生活しています。
カオヤイ国立公園に来たから、必ず見られるわけではありません。
でも、タイの国立公園の中でも、野生動物に出会える可能性がある場所としてよく知られています。
この貴重な自然を守るため、広範囲にわたり、自然が保護されています。
バンコクから近い自然の森
カオヤイ国立が人気の理由のひとつはバンコクからの距離が180kmほどと近いこと。
高速道路なら3時間あれば到着します。
思ったより近いですよね。
バンコクの中心部を出発してしばらく走ると、景色が少しずつ変わっていきます。
高層ビルが減ってきて、畑や山が増えてきます。
都市からそれほど遠くないのに、自然が一気に広がります。
この距離なので、日帰りで訪れる旅行者もいます。
実際、バンコク発の日帰りツアーも多くあります。
タイの人にとっても人気の週末旅行先です。
バンコクで暮らしている人が、ドライブがてらカオヤイに行くこともよくあります。
ジャングルの中の滝
カオヤイ国立公園に入ると、森の広さを実感します。
道路の両側にはジャングル。
走っても走っても緑の森。
最初はそのスケールに少し驚くかもしれません。
園内にはいくつもの滝があります。
その中でも有名なのがヘウスワット滝です。
ジャングルの中にある滝で、観光客がよく訪れる場所です。
滝までの道は短い遊歩道になっていて、森を歩きながら景色を楽しめます。
水量が多い時期はかなり迫力があります。
この滝は映画のロケ地としても知られています。
写真を撮る人も多い場所です。
カオヤイ国立にはこうした自然スポットがいくつもあります。
森の中を歩くトレッキングコースもあります。
ガイドと一緒に歩くツアーもあり、自然観察を楽しむこともできます。
タイは海のイメージが強い国ですが、森の自然もとても魅力があります。
野生動物が暮らすジャングル

カオヤイ国立は野生動物が多いことで知られています。
シカやサルは比較的よく見かけます。
道路の近くに出てくることもあります。
そしてカオヤイ国立で一番有名な動物が野生の象です。
この公園では象が自然の森で生活しているのです。
時々、道路を横切ることもあります。
ただし野生動物なので、必ず見られるわけではありません。
それでも、本当に野生の動物が暮らしている森だということは、カオヤイ国立の大きな特徴です。
鳥の種類もとても多く、バードウォッチングのスポットとしても知られています。
双眼鏡を持って鳥を探している人を見かけることもあります。
リゾートエリアとしても人気上昇中
カオヤイ国立周辺は、ここ数年で雰囲気が変わってきました。
自然の景色がきれいなことから、リゾートホテルやカフェが増えてきています。
山が多く、バンコクより少し涼しいため、タイでは高原リゾートのようなイメージがあります。
週末にドライブで訪れるタイ人も多いです。
おしゃれなカフェやワイナリーもあり、自然観光と一緒に楽しむ人も増えています。
バンコクから近いのに、ここまで景色が変わるので、訪れる人が多いのも納得です。
次の章では、バンコクからカオヤイ国立公園へ行く方法を紹介します。
車で行く場合やツアーの利用など、旅行者が使いやすい移動方法を分かりやすく説明していきます。
バンコクからカオヤイ国立公園への行き方
カオヤイは列車では行けない
カオヤイ国立公園に行こうと思ったとき、多くの人がまず考えるのは列車やバスだと思います。
ただ、ここで一つ注意があります。
カオヤイ国立公園は、日本の観光地のように列車で簡単に行ける場所ではありません。
最寄駅までは行けても、そこから先がかなりの距離です。
実際に行ってみると分かりますが、カオヤイというのは相当広いエリアです。
山や森が続く場所なので、公共交通が発達していません。
そのため観光する場合は、ほとんどの人が車を使います。
バンコクからカオヤイまでは約180kmほど。
バンコクの中心からこの距離で、これだけ自然の多い場所にたどり着けるので、タイの人たちにとっても、カオヤイは人気のドライブスポットです。
週末になるとバンコクから車で訪れる人が多いです。
一番簡単なのはツアー
初めてカオヤイに行くなら、ツアーを使う方法が一番分かりやすいと思います。
バンコク発のカオヤイツアーはたくさんあります。
ホテルまで迎えに来てくれるツアーもあり、移動はほとんどお任せです。
朝にバンコクを出発して、カオヤイの滝や展望台などを回り、夕方に戻る日帰りツアーがよくあります。
バンコク発のツアーだと、次のような内容が一般的です。
- ホテル送迎
- カオヤイ国立公園観光
- 滝観光
- 展望スポット
- 象乗り体験
旅行会社によって少し違いますが、だいたい似たスケジュールです。
ツアーの料金は2000バーツから3500バーツくらい。
入園料やガイドが含まれていたり、ホテル送迎があることがほとんどなので、初めてカオヤイに行くならツアーはかなり楽だと思います。
道を調べたり交通手段を考えたりする必要がないからです。
ナイトサファリ付きのツアーもあります。
英語ツアーが多いですが、日本語ツアーを扱う会社もあります。
海外旅行に慣れていない人でも参加しやすい方法です。
カオヤイは広いので、効率よく回りたい人にとってはもっとも便利な方法です。
車をチャーターする
もう少し自由に観光したい人は、車をチャーターする方法もあります。
バンコクでは長距離の送迎サービスをしている会社がいくつもあります。
ホテルまで迎えに来てもらい、そのままカオヤイまで行くこともできます。
料金は車のサイズや時間によりますが、
1日チャーターするなら3000バーツから5000バーツくらいです。
人数が多い場合はツアーより安くなることもあります。
車をチャーターする利点は、時間を自由に使えることです。
ツアーだと決まったスケジュールになりますが、チャーターなら自分たちのペースで回れます。
カフェに寄ったり、景色がいい場所で撮影のためにストップするのも自由。
こういう自由さはチャーター車の魅力だと思います。
レンタカーという選択肢

タイで運転に慣れている人なら、レンタカーという方法もあります。
バンコクにはレンタカー会社が多く、空港で借りることもできます。
高速道路を使えば、カオヤイまではそれほど難しいルートではありません。
カオヤイ周辺には景色のいい道やカフェも多いので、ドライブにも向いています。
ただ、タイの交通事情は日本とは違います。
車の流れが速かったり、バイクが多かったりするので、慣れていないと少し緊張するかもしれません。
それでも運転が好きな人にとっては、レンタカーの旅もなかなか面白いと思います。
でも、当然ですが、タイの免許証か国際免許証が必要です。
以前は日本の免許証だけで車を貸してくれるところもたくさんありましたが、法律には則っていません。
事故があった場合の補償も明確ではありません。
さらに、国立公園の中はかなり広いです。
入口から定番の滝まで車で40分かかるような距離感です。
山の中には、お店もなく、夜になるとかなり暗くなります。
野生動物が道路に出てくることもあります。
運転にあまり自信がない人は控えた方がいいかもしれません。
バスで行くこともできる
とにかく安く行きたい人は、バスという方法もあります。
バンコクのモーチットバスターミナルから、パクチョンという町まで長距離バスが出ています。
パクチョンはカオヤイの入口に近い町です。
バスの料金は200バーツ前後で、所要時間は3時間くらいです。
ただし、ここからが少し大変です。
近いといっても、パクチョン中心部からカオヤイ国立公園までは車で1時間弱の距離です。
タクシーやソンテウを調達する必要があります。
さらに国立公園にたどり着いたあとも、国立公園の中が広すぎて、とても歩いては回れません。
車で移動することが前提なので、公園内には公共の交通機関は何もなく、レンタカーやレンタサイクルもありません。
少なくとも外で借りたバイクや自転車で公園内に入るか、確実ではないですが、公園内でヒッチハイクするくらいしか回る方法がありません。
この方法は多くの旅行者にとってはあまり現実的ではなく、時間と行動力に余裕があるバックパッカー向けの方法といえるでしょう。
カオヤイ観光は車があると安心
カオヤイに行くと分かりますが、公園の中は本当に広いです。
滝と滝の距離が20kmあるなど、想像以上に離れています。
結論としては、ツアーでもチャーターでもレンタカーでもいいので、車を使うのが現実的です。
そうすれば滝や展望台など、いろいろな場所を回ることができます。
次の章では、カオヤイ国立公園の入園チケットや料金について紹介します。
さらに観光でよく訪れる滝や展望スポットについても詳しく見ていきます。
カオヤイ国立公園のチケット料金と観光スポット|滝・トレッキングコース
カオヤイ国立公園の入り口と入園チケット料金
カオヤイ国立公園に入るときは、入口のゲート(チェックポイント)で入園チケットを購入します。
カオヤイ国立公園には北側(パクチョン側)と南側(ネーンホム、プラチンブリー側)の2つの主要入口があります。(他にもありますが、観光客が使うには不便な場所です)
パクチョンから来る場合は北ゲートから入ることになります。
ただし、ここからビジターセンターまではまだ14kmあり、ゲートに着いただけではまだ観光エリアには入っていないという点に注意が必要です。
南ゲート周辺にはホテルや店が少なく、国立公園に入る前後はカーブの多い山道が長く続きます。
また、入ってからビジターセンターへも20kmもあります。
そのため、多くの観光客は北ゲートを利用します。
ただ、どのゲートから入ってどのゲートへ抜けても構わないので、自由に動ける車の場合は、北ゲートから入園し、帰路は山道をドライブしつつ、南ゲートを抜けて帰る、といった使い方ができます。
カオヤイ国立公園北ゲート(パクチョン側)
タイの国立公園ではよくある仕組みですが、タイ人と外国人で料金が違います。
カオヤイ国立公園の外国人料金は次の通りです。
大人 400バーツ
子供(3〜14歳) 200バーツ
さらに車で入る場合は車両料金もかかります。
普通車 50バーツ
バイク 20バーツ
自転車 10バーツ
入口のゲートで料金を支払うと、そのまま車で公園の中に入れます。
入場料金だけ見ると他の国立公園よりも外国人料金が高いな、と感じるかもしれません。
でも、公園はとんでもなく広いです。
その維持管理費ということで納得しましょう。
チケットは基本的にその日1日有効です。
同じ日に出入りすることはできます
が、翌日になると新しく購入する必要があります。
ヘウスワット滝はカオヤイの定番スポット

カオヤイで一番有名な観光スポットと言えばヘウスワット滝です。
カオヤイの写真を調べると、よく出てくる滝でもあります。
ジャングルの中にある滝で、高い崖から水が流れ落ちる景色が特徴です。
映画「ザ・ビーチ」で滝つぼへ飛び込むシーン、実はこの滝で撮影されてるんですって。
森の中の遊歩道を歩くので、ちょっとしたジャングル散策のような雰囲気です。
が、実際は駐車場から少し歩けばすぐ展望ポイントがあります。
道も整備されているので、一番行きやすい滝です。
滝の水量は季節によってかなり変わります。
雨季の時期は水量が多く、迫力があります。
森の中に突然大きな滝が現れる感じなので、初めて見ると少し驚くかもしれません。
カオヤイに来たら、多くのツアーがここに立ち寄る定番の観光スポットです。
ヘウナロック滝はさらにスケールが大きい
カオヤイにはもう一つ有名な滝があります。
ヘウナロック滝です。
こちらはカオヤイ国立公園の中でも、特に大きい滝として知られています。
高さは約80mあり、実際に見てみると、かなりスケールの大きい滝です。
そこまでの高さはないけど、那智の滝のイメージです。
森の遊歩道を進んでいくと、展望台から滝を見ることができます。
雨季はかなりの迫力があります。
ジャングルの奥に巨大な滝がある景色は、なかなか見応えがあります。
駐車場から少し歩くので、ヘウスワット滝より訪れる人は少ない印象ですが、こちらの方が滝らしい雰囲気です。
時間に余裕があるなら、見ておきたいスポットです。
ビジターセンターで公園のイメージをつかもう
カオヤイ国立公園にはビジターセンターもあり、公園の自然や動物についての展示を見ることができます。
カオヤイにはどんな動物がいるのか、どんな鳥が生息しているのかなどが紹介されています。
休憩スペースもあって、少し休みたいときに立ち寄れます。
トレッキングコースの情報もここで確認できます。
園内の地図もあるので、観光ルートを考えるときにも役立ちます。
カオヤイはかなり広いので、一度全体像を見ておくと、イメージがつかみやすいと思います。
展望スポットから見える森の景色

カオヤイには山の上から森を見渡せる展望スポットもいくつかあります。
天気がいい日は、ジャングルの景色が遠くまで続いているのが見え、カオヤイの自然の広さを実感できます。
バンコクから車で少し走っただけで、街とはまったく違うこんな自然の景色があるのかと驚きます。
野生動物に出会えることもある
カオヤイの楽しみの一つは野生動物です。
森の中にはさまざまな動物が暮らしています。
運が良ければ野生の象を見ることもあります。
ただしこれは本当に運次第。
自然の中で生活している動物なので、必ず見られるわけではありません。
それでも、こういう動物が実際に暮らしている森を歩いていると思うと、少し特別な気分になります。
カオヤイ国立公園のトレッキングコース
もっと歩いてみたい人は、森の中を歩くトレッキングにトライしてみてください。
距離や景色が違うたくさんのコースがあります。
ガイドを手配してほしい場合は、ビジターセンターで申し込みをすることができます。
初心者向けコース
1〜3kmくらいを、通常1時間前後で歩くコース。
ビジターセンター周辺の自然歩道や滝へ行く遊歩道がこのタイプです。
道が整備されているので、軽い散歩のような感覚で歩くことができます。
ガイド不要で自由に歩けます。
中級コース
2〜3時間かけて4〜6kmほど歩くコースもいくつもあります
このあたりから少し山に入るのでジャングルらしい雰囲気になります。
コース・危険度によって「ガイド必須」「ガイドを推奨」「任意」のコースがあります。
ガイド料金はコースにより、500〜1200バーツ程度。
ガイドは動物の足跡や植物などを説明してくれるので、自然をじっくり知りたい人にはおすすめですよ。
上級コース
8km以上、半日から1日かけて歩くトレッキングになると、もう観光のついでではなく目的ですね。
森の奥まで入るので、基本、ガイド必須です。
もちろん体力も必要な、経験者向けのコースです。
気軽に楽しめるノンパクチートレイル
時間と体力があって、ちょっと面白いトレッキングをしたいなら、
「ノンパクチートレイル」
はいかが。
2〜3時間で歩ける4〜5kmのコースです。
途中には草原のように開けた場所があり、動物が水を飲みに来ることがあります。
展望塔から、森の景色を眺めることができるのもこのコースの魅力です。
このコースは、道が比較的分かりやすいループトレイルになっているので、
ガイドなしで自分で歩くことも可能
なコースです。
実際、欧米のバックパッカーは自分で歩いている人もいます。
ただしビジターセンターでは
・象などの野生動物
・迷子防止
・安全管理
のため、ガイドをつけることをおすすめされたり、時期によっては「ガイド必須」になることもあります。
さて、次の章では、人気のナイトサファリや象乗り体験について紹介します。
昼の観光とは少し違う、夜のカオヤイも楽しいです。
カオヤイの楽しみ方|ナイトサファリと象乗り体験

カオヤイの夜の顔
カオヤイ国立公園の観光というと、滝や森を歩く昼の観光を思い浮かべる人が多いと思います。
滝を見たり、森の景色を見たりするだけでも自然に癒されます。
でも、もし時間が許すなら、夜も滞在してみると印象が変わって面白いと思います。
日が落ちると森の空気が変わります。
昼は鳥の声や観光客の声が聞こえていた場所が、夜になると急に静かになります。
代わりに、夜に活動する動物の気配が出てきます。
それを感じられるのがナイトサファリです。
ガイドと一緒に夜の森へ入り、野生動物を探すツアー。
暗い森の中を車でゆっくり進むだけでも、ちょっとした探検気分。
ナイトサファリは、カオヤイの自然を一番リアルに感じられるツアーかもしれません。
ナイトサファリで見られる動物

ナイトサファリでは、ガイドがライトを使って森の中を照らしながら動物を探します。
昼よりも動物が活動していることが多いので、運が良ければいろいろな生き物を見ることができます。
よく見かけるのは鹿です。
道路の近くに出てくることもあるので、比較的見つけやすい動物です。
木の上にはサルがいるかもしれません。
そのほかにも
- シカ(サンバー鹿)
- キョン(吠え鹿)
- ヤマアラシ
- ジャコウネコ
- フクロウ
など、夜に活動する動物が見られることもあります。
ガイドが「あそこ」とライトを向けると、木の間に動物の目が光っていたりします。
初めて見ると少し驚く人も多いと思います。
でも、カオヤイ国立公園は、動物園ではなく自然の森。
その日の天気や動物の動きによっては、何も見つからないこともあります。
それでも、夜のジャングルを走りながら動物を探す体験はなかなか面白いです。
逆に、象やスローロリスを見ることができたらめちゃくちゃラッキーだそうです。
「カオヤイの森には住んでいる」けれど、観光で見られる確率はほぼゼロに近い動物も住んでいます。
それはヒョウ系の動物。
- ウンピョウ(Clouded leopard)
- アジアゴールデンキャット
- マーブルキャット
- ベンガルヤマネコ
などが、もし見られたら、宝くじにでも当たったと思ってください。
安全面の理由で、夜間はレンジャーとのツアーのみ許可されていて、自分の車で入ることは禁止されています。
それもそのはず、なんと、昔はトラもいたそうです。
でも今は研究用のカメラなどでもほぼ写らず、ほぼ絶滅したと考えられているようです。
実際出てきたらパニックを起こしそうですね。
ナイトサファリの料金とツアーの流れ
カオヤイ国立公園のナイトサファリツアーは、公園レンジャーが運転する車で回るツアーです。
夜の森は、昼とはまったく違う景色に見えます。
ツアーの時間は1時間くらいですが、何が出ててくるのか、ドキドキですよね。
出発時間は通常、
19:00 と 20:00の2回
です。
料金は
8人くらい乗ることができる車1台につき600バーツです。
入場料は外国人料金が設定されていますが、ナイトサファリは「車単位の料金」です。
タイ人と外国人の料金差はありません。(当日まだ入場していない場合は入場料も必要)
1人で乗ったら600バーツ。
6人で乗れば1人100バーツ。
というような計算になるだけです。
もし人数が少ない場合は、他の観光客と相乗りです。
ある程度人数が集まると、オープンタイプのピックアップトラックのような車で森の中を回ります。
後ろの座席に乗って、ガイドがライトで森を照らしながら進んでいきます。
公園のビジターセンターで申し込めはば上の値段です。
でも、ホテルへの送迎が必要だったりしてホテルで予約すると、当然ですが送迎代や手数料がかかります。
また、ガイドもほしいという理由で旅行会社で申し込む場合はさらにガイド料が上乗せされます。
そうなると、
車1台1500~2500バーツほど
になることが多いようです。
ホテルへの移動手段やガイドが必要かどうかで申し込み方法を決めてください。
象乗りとは

象乗り体験は、象の背中にある大きな椅子に座ってゆっくり進むアクティビティです。
象の背中はかなり高いので、最初は少し緊張するかもしれません。
乗ってみると、思っているより揺れます。
象はゆっくり歩くのでスピードは出ませんが、独特のリズムがあります。
森の中の道や川の近くを歩くコースが多く、
時間は15分から30分くらいが一般的です。
料金は施設によって違いますが、
600バーツから1000バーツくらいが目安です。
記念写真を撮れる場所もあります。
タイ旅行らしい体験の一つなので、興味があれば試してみるのもいいと思います。
どこで象に乗れるのか
カオヤイ観光を調べると、象乗り体験を紹介しているサイトをよく見かけます。
勘違いしないでほしいのは、
カオヤイ国立公園の「中では」象乗りは行われていない
ということ。
象乗り体験ができるのは、公園の「外にある」エレファントキャンプです。
国立公園は自然保護エリアなので、こうした観光アクティビティは基本的にありません。
パクチョン周辺にいくつかの施設があります。
ツアー会社によっては、カオヤイ観光と象乗り体験をセットにしたプランを作っています。
そのため「カオヤイで象乗りができる」という紹介が多いですが、実際は公園の外の施設です。
周辺で象乗り体験ができる代表的な施設としては
- カオヤイ・エレファントキャンプ (Khao Yai Elephant Camp)
カオヤイ周辺で一番よくツアーに組み込まれる象キャンプ
ジャングルの小道や小川を歩く 約30分の象乗り体験ができる
象への餌やり体験ができることも多い - パクチョン・エレファントキャンプ (Pak Chong Elephant Camp)
カオヤイ周辺の象トレッキング施設
森の中を歩く 15〜30分の象乗りコース
カオヤイツアーとセットで訪れることが多い - タイ・エレファント・コンサベーションセンター (Thai Elephant Conservation Center)
象の保護活動を行う団体に関連する施設
見学や餌やり体験が中心だが、象乗りができる場合もある
観光施設というより 研究・保護の要素がある場所
などがあります。
ほとんどがパクチョン周辺にあり、国立公園の入口から車で20〜40分ほどの距離です。
カオヤイ周辺のおすすめホテルや宿泊方法
バンコクから日帰りでも行けますが、公園は思っているより広いです。
なので、時間に余裕があった方が急がずゆっくり回れます。
というわけで、カオヤイ国立公園周辺で1泊する人もいます。
特にナイトサファリに参加するなら、近くで泊まる方が楽ですよね。
カオヤイ周辺には自然に囲まれたホテルが多いです。
せっかくなら森の中のようなところに泊まりたい!
バンコクとは空気がまるで違います。
さらに近くで宿泊したい人は、国立公園の中のキャンプ場でテント泊という選択もあります。
観光だけで帰るのはもったいない。
ここで泊まると、カオヤイの雰囲気がさらによく分かりますよ。
カオヤイ観光の拠点はパクチョン
カオヤイ観光の拠点になる町はPak Chong(パクチョン)です。
カオヤイ国立公園にも比較的近い町です。
宿泊施設やレストランがたくさんあるので、このあたりの宿を取る人が多いです。
初めて来るなら、この町をベースにすると動きやすいです。
パクチョンの町から国立公園の北側ゲートまでは、車で約30分ほど。
森の中にあるような場所もあり、バンコクとは違った雰囲気が味わえます。
夜になるとかなり静か。
虫の声くらいしか聞こえません。
街のホテルとは違って、自然の中に溶け込む感覚になります。
Mövenpick Resort Khao Yai
カオヤイ周辺でよく知られているホテルの一つがMövenpick Resort Khao Yaiです。
ヨーロッパのお城みたいな大型リゾートです。
敷地はかなり広く、周りはゴルフ場や自然に囲まれています。
パクチョン中心部からは車なら30〜40分。
カオヤイ国立公園の北入口までは40分くらいです。
料金は時期によって変わりますが、
1泊1室 4000〜7000バーツが目安です。
リゾートホテルなので部屋も広く、プールやレストランもあります。
ゆっくり過ごしたい人に人気のホテルです。
U Khao Yai
もう少し落ち着いた雰囲気のホテルとして人気なのがU Khao Yaiです。
フランスの田舎のホテルのようなデザイン。
庭や建物の雰囲気がきれいで写真映えするホテルです。
派手なホテルではありませんが、落ち着いた雰囲気でゆっくり泊まれます。
料金は、1泊1室 3500〜6000バーツくらいです。
場所はパクチョンの南側エリアにあり、
国立公園の北入口までは車で30分ほどです。
手頃な価格で泊まれるホテル
もう少し手頃なホテルもあります。
The Pig House Khao Yaiなどは比較的リーズナブルな宿泊施設です。
シンプルなホテルですが、自然に囲まれた環境で静かに泊まれます。
国立公園の北入口までは車で約30分ほどの距離です。
料金は、1泊1室 1200〜2000バーツです。
カオヤイ周辺は大型リゾートだけではありません。
小さなホテルやヴィラもかなり多いです。
予算に合わせて選べるので、選択肢は多いです。
カオヤイはタイ人の週末旅行の人気エリア
カオヤイは外国人観光客だけでなく、タイ人にも人気の旅行先です。
週末になると、バンコクナンバーの車がかなり増えます。
そのためカオヤイ周辺には、
・ヨーロッパ風のホテル
・小さなリゾートヴィラ
・景色のいいカフェ付きホテル
など、写真映えする個性的な宿泊施設も多いんです。
週末になると、バンコクから来るタイ人が増えるので、ゆっくり観光するなら平日がおすすめです。
カオヤイ国立公園ではテント泊もできる

カオヤイ国立公園の中にはキャンプ場があります。
いくつかあるうち、一番利用されているのが
ラムタコーン・キャンプ場(Lam Ta Khong Campground)。
川の近くにあるキャンプ場で、景色も良い場所です。
混雑がする場合には他のキャンプ場も開放するようです。
テントは持ち込みも可、レンタルもできます。
テント持ち込みの場合
1泊1人 30バーツ(キャンプ場使用料)
テントをレンタルする場合
2人用 150バーツ
3人用 225バーツ
寝具のレンタルは、寝袋、マット、枕などがそれぞれ10-30バーツ
料金はほんとうに安い。
トイレやシャワーもあり、売店や食堂もあります。
そのため手ぶらでも宿泊できる場所です。
ただし、シャワーは水だけの可能性が高いです。
タイの国立公園はたいていテント泊可
タイの国立公園では、カオヤイだけでなく、たいていどこでもテント泊できます。
たくさん人が来る国立公園であれば、自分のテントを持ち込まなくても、貸し出し用のテントや寝具がたくさん用意されています。
当日申し込みできます。
私は、趣味でタイ人の友だちと自転車旅をすることが多いです。
普段は自分のテントを持っていくので、自分のテントで泊まるのですが、イサーンにあるプークラドゥン国立公園ではテントを借りて宿泊したことがあります。
というのも、プークラドゥンは山の上にキャンプ場があるため、自分のテントだと、登山中に荷物になるのと、山の上の気温に耐えられるテントではなかったからです。
そのときは、自分のテントや自転車はふもとに置いて登り、山の上で寒さを防げる貸し出しテントや寝具を借りました。
友だちのひとりは自分のハンモックを持って上がって、寝具だけ借りて寝ていました。
キャンプ場で野生動物に出会うこともある

キャンプ場では、野生動物が来ることもあります。
夜になるとサンバー鹿やキョンが静かにテントの周りを歩いていたり。
人を見慣れているケースも多いですが、あくまで野生動物なので必要以上に近づきすぎないように。
また、逆に食べ物を狙って向こうから近づいてくる場合もあるので、テントの外に食料を放置しないように管理しましょう。
また、カオヤイは標高があります。
乾季の夜は思ったより寒い!
特に11月から2月の時期はしっかり防寒対策を。
ホテルとは違いますが、野生動物がいる自然の中で過ごす夜はなかなか面白い体験ですよ。
カオヤイ国立公園のおすすめ観光モデルコース
カオヤイ国立公園 はとても広い国立公園です。
地図で見るとそれほど遠くなさそうに見えるのですが、行ってみると、観光スポットと観光スポットの間が思ったより離れています。
さすが、4県にまたがる国立公園なだけあります。
そのため、どこから行くべきか、悩んでしまうのです。
ここでは、バンコクから行く場合の観光モデルコースを紹介します。
移動時間を考え、無理のない流れでまとめているので参考にしてください。
バンコクから日帰りで回るモデルコース
日帰りでもカオヤイを楽しむことはできます。
ただし移動時間が長いので、行きたい場所をある程度しぼるのがポイントです。
日帰りのモデルコース
- 07:00 バンコク出発
高速道路を使えば、朝は比較的スムーズに進みます。 - 10:00 カオヤイ到着
北側の入口から公園に入ります。 - 10:30 ヘウスワット滝
カオヤイで一番有名な滝です。
滝までは歩きやすい遊歩道が整備されているので、トレッキング感覚を楽しんで。 - 12:00 昼食
ビジターセンター周辺には食堂や売店があります。
簡単なタイ料理や飲み物が買えます。 - 13:00 ビジターセンター
ここではカオヤイの自然や動物についての展示を見ることができます。
周辺ではサルやシカを見かけることもあります。 - 14:30 展望台
公園内にはいくつか展望スポットがあります。
天気が良い日は森がどこまでも続く景色を見ることができます。 - 15:30 短いトレッキング
整備された自然歩道がいくつかあるので、時間に余裕があれば少し歩いてみるのもおすすめです。 - 17:00 バンコクへ出発
日帰りの場合は、夕方には帰路につくのが安心です。
1泊2日でゆっくり楽しむモデルコース
タイ人の多くは週末に1泊2日で訪れています。
一泊すると、楽しめる範囲が広がります。
1日目
午前 バンコク出発
昼 カオヤイ到着
午後 ヘウナロック滝・ヘウスワット滝
カオヤイにはいくつか滝があります。
特にヘウナロック滝はスケールが大きく、迫力があります。
夕方 ホテルチェックイン
夜 ナイトサファリ
夜の森をレンジャーの車で回りながら野生動物を探します。
昼とはまったく違う雰囲気のカオヤイを体験できます。
2日目
朝 ホテル周辺を散歩。
カオヤイ周辺は自然が多く、朝の空気がとても気持ちいい場所です。
午前 ワイナリー見学
カオヤイ周辺にはワイナリーがいくつかあります。
ブドウ畑の景色が広がるリゾートのような雰囲気です。
昼 カフェやレストラン
おしゃれなカフェが多いのもこのエリアの特徴です。
午後 象乗り体験
カオヤイ周辺には象乗り体験ができる施設もあります。
夕方 バンコクへ帰る
レンタカーで観光する場合のモデルルート
レンタカーを使うと、カオヤイの観光はかなり回りやすくなります。
基本のルートはシンプルです。
北側入口から入り、公園の中央道路を走りながら観光スポットに立ち寄っていきます。
よく回られるルートは次のような流れです。
- 北ゲート
- ヘウスワット滝
- ビジターセンター
- 展望台
- ヘウナロック滝
この道路では野生動物を見かけることもあります。
特に朝や夕方は、シカが道路の近くに出てくることがあります。
カオヤイは広い国立公園ですが、主要道路は整備されているので運転自体はそれほど難しくありません。
ただし夜間は街灯がほとんどないので、暗くなる前に移動を済ませましょう。
カオヤイ国立公園のベストシーズンと注意点
カオヤイ国立公園には「一体いつ行くのがいいのか」気になりませんか?
日本から見れば、タイは一年中暑いイメージがありますが、山の上や北部はかなり寒い季節もあります。
森の景色も、季節によってかなり変わります。
ここでは旅行前に知っておきたいベストシーズンと、観光のときの注意点を紹介します。
ベストシーズンは11月から2月の乾季
カオヤイに限らず、高地へのレジャーで一番人気があるのは乾季です。
だいたい11月から2月。
この時期は雨がほぼ降らず、空気もさわやか。
空気が乾いていて景色もきれいです。
さすがに日中は暑いですが、バンコクよりは涼しい。
朝や夜はひんやりどころか寒い日もあり、常夏のイメージとはかけ離れています。
涼しくて雨もないので、何より移動に困ったり疲れることがありません。
展望台から見る森の景色もはっきり見える日が多く、ドライブも気持ちいい季節です。
タイ人観光客も増えます。
休日前のホテルやナイトサファリが混むので注意して。
雨季のカオヤイは自然が一番きれい

6月から10月ごろは雨季になります。
この時期はスコールのような雨が降る日もありますが、自然が一番エネルギッシュな季節。
森の緑が濃くなり、ジャングルらしい景色になります。
雨季の大きな見どころは滝です。
水量が増えるので、滝の迫力が違います。
特にヘウナロック滝は、乾季とはまったく違う景色で見ごたえがあります。
ただし雨季はヒルが多くなります。
足元が濡れている場所も多いので、歩くときは長ズボンやスニーカーが安心です。
野生動物に会いやすい時間
カオヤイには野生動物がたくさん生息しています。
でも、野良犬でも同じですが、昼の暑い時間は動きません。
比較的見つけやすい時間は
早朝 と 夕方
です。
朝の静かな時間に道路の近くにシカが出てくることがあります。
私が鹿を近くで見たのも早朝でした。
また、夕方も、森の中の動物が道路に出てくることがちょくちょくあります。
そのため、動物を見たい人は朝か夕方にドライブするのがおすすめです。
観光するときの注意点
カオヤイは自然が豊かな国立公園です。
まず、街の観光地と違って虫が多いです。
蚊や小さな虫は普通にいます。
虫よけスプレーを持っていくと安心です。
もう一つ大切なのは野生動物との距離を保つことです。
サルやシカを見かけることがありますが、近づいたり食べ物をあげたりしないようにしましょう。
移動については、上でも何度もお伝えしたように、カオヤイ国立公園がとんでもなく広いので、車やそれに代わるものがないと詰みます。
こうしたポイントを知っておくと、カオヤイの自然をより安心して楽しむことができます。
まとめ
カオヤイ国立公園は、バンコクから車で約3時間。
都市の景色が続くタイのイメージから一転して、広大なジャングルと野生動物の世界が広がる特別な場所です。
世界自然遺産にも登録されている森には、滝や展望スポット、トレッキングコースなど自然を楽しめる場所が数多くあります。
運がよければ野生の象やシカ、さまざまな動物に出会えることもあり、タイの自然の豊かさを実感できるでしょう。
観光の方法はいろいろあります。
初めてならバンコク発のツアーが一番簡単です。
車をチャーターしたりレンタカーでドライブを楽しむのも人気です。
日帰りでも回れますが、公園はとても広いので、時間に余裕があれば1泊してナイトサファリや周辺のリゾートホテルを楽しむのもおすすめです。
カオヤイ周辺には自然に囲まれたホテルやカフェ、ワイナリーなども増えていて、タイ人の週末旅行のリゾートとしても人気が高まっています。
バンコクの都会とは違う、静かな森の時間を過ごすことができます。
タイ旅行というとビーチや寺院を思い浮かべる人が多いかもしれません。
でも、広いジャングル、迫力の滝、夜のナイトサファリなど、少し違った景色を見てみたいなら、カオヤイ国立公園はとても魅力的な場所です。
バンコクから気軽に行ける大自然の旅として、ぜひ一度訪れてみてください。