バンコクに来たら、ぜひ足を運んでほしい場所の一つがチャイナタウン、通称「ヤワラート」です。

ここは中華系タイ人が多く住むエリアで、日が暮れると通りのあちこちに屋台が並び、美味しそうな香りが漂ってきます。

私が初めてこのエリアを訪れたのは、ちょうどタイの旧正月が近づいていた時期。町全体が赤い装飾で彩られ、獅子舞の音が鳴り響いていて、まるで中国に来たような錯覚に包まれたのを今でも鮮明に覚えています。

私は初めてここを訪れたとき、どこから手をつけていいか迷ってしまうほど、食べ物の選択肢が豊富で、まさに“グルメ天国”という言葉がぴったりだと感じました。

今回は、バンコク中華街の行き方や治安、そしてフカヒレなどおすすめレストランと買い物・食べ歩きスポットを中心にご紹介します。

バンコクの中華街ヤワラートとは

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バンコクの街を歩いていると、ふっとタイムスリップしたような錯覚におちいる場所があります。

そこがバンコク旧市街にあるチャイナタウン(ヤワラート)です。

私が初めてここを訪れたのは、初めてタイを旅した20年前のことです。

夕暮れどきにふと立ち寄ったその通りは、どこか懐かしくも異国情緒たっぷりで、一瞬で心を奪われてしまいました。

ヤワラートは、19世紀に中国から移住してきた華僑の人々によってつくられたエリアで、今ではバンコク最大の中華街として知られています。

ここでは、中国とタイの文化が絶妙に混ざり合い、まるでタイにいながら別の国に来たような、不思議な感覚を味わえます。

昼間のヤワラートは、華僑ビジネスの街です。

金行(きんこう)と呼ばれる金製品を扱う店や漢方薬局、古くから続く乾物屋が並びます。

市場のようにごちゃごちゃしていて、道幅も狭く、バイクや車、人がひしめき合っています。

でもその混沌とした雰囲気が逆に心地よくて、歩いているだけでも飽きません。

個人的に印象深かったのは、

サンペーン市場(Sampeng Market)

という問屋街です。

通りはとても狭いのに、洋服、アクセサリー、雑貨などが所狭しと並べられていて、思わぬ掘り出し物が見つかることもあり、“宝探し”気分を味わうことができます。

夜になると、ヤワラートの表情は一変します。

ネオンが輝き出し、屋台の数が一気に増え、通り全体がグルメ天国に早変わりです。

私が特に感動したのは、道路沿いにあるシーフード屋台「T&Kシーフード」。

店員さんの呼び込みは元気いっぱいで、注文すると鉄板でジュージューと豪快に調理してくれて、エビやカニの香りがあたりに広がります。

観光客も多いですが、地元の人たちも行列を作っているのを見て、「ああ、本当に人気なんだな」と納得しました。

また、ヤワラート通りの周辺には、「カンタスエ通り」や「チャルンクルン通り」といった、ローカル色の強いエリアもあります。

タイと中華の伝統が融合した建築や、古い中華系寺院が静かに佇んでおり、都会の喧騒を離れてゆったりと散策するのもおすすめです。

そして忘れてはならないのが、「ワット・トライミット」。ここには5.5トンの純金製の仏像が安置されています。

元々は漆喰で覆われていたものが、偶然の事故で中から黄金が現れたというドラマチックな歴史も魅力的ですよね。

私も訪れたとき、思わず手を合わせて、心を落ち着ける時間が持てたことを思い出します。


バンコクの中華街ヤワラートへの行き方

ヤワラートへ行くにはいくつかの方法があります。

現在地からの最適な移動法を以下で説明する内容を参考にして検討してみてください。

MRT

チャイナタウンへ行くなら、やはり一番おすすめなのはMRT(地下鉄)を利用する方法です。

私も何度も使っていますが、暑い日でも快適に移動できるのが何よりありがたいです。

サイアムやアソークといったバンコクの中心エリアから、MRTブルーラインで「ワット・マンコン駅(Wat Mangkon)」まで乗車。

そこから徒歩5分ほどでヤワラート通りに到着します。

ワット・マンコン駅は比較的新しく、駅構内には中国風の装飾が施されていて、駅を出た瞬間からチャイナタウンな雰囲気に包まれます。

案内表示も充実しており、初めての方でも安心です。

MRTの料金も非常に安く、例えばサイアム駅からなら、乗り換えを含めても20〜25分ほどで到着、運賃も16〜42バーツ(約65〜170円)とコストパフォーマンス抜群です。

エクスプレスボート

また、風情を楽しみたい方には、BTSサパーンタクシン駅からチャオプラヤー川のエクスプレスボートを利用するのもおすすめです。

サトーン船着き場からボートに乗り、「ラーチャウォン船着場」で降りて、そこから徒歩10分です。

川風を感じながらの移動は、ちょっとした観光気分を味わえます。

タクシー

タクシーも便利ですが、渋滞には要注意です。

特に夕方のラッシュアワーや週末は、想像以上に時間がかかることも。

私は一度、サイアムから30分で着くと思って乗ったタクシーが、渋滞に巻き込まれて1時間以上かかったことがあります。

もし利用する場合は、配車アプリの「Grab」とか「Bolt」がおすすめです。

料金が事前に表示されるので、トラブルもなく、目的地までスムーズに到着できます。

トゥクトゥク

もう一つ、ローカルな体験として人気なのが「トゥクトゥク」です。

三輪の小型車で風を切って走るのは、ちょっとした冒険気分。

ただし、料金は観光エリア価格なので基本的に割高だし値段交渉が必要なこともあるので、相場を知らないと損をしてしまう可能性があります。

初タイで記念に乗りたい場合にアトラクションとして使うにはありだと思いますが、移動手段としてはおすすめしません。

バンコク中華街の治安と注意事項

夜になるとネオンがきらめき、活気あふれる屋台やレストランが立ち並び、どこからともなく中華の香りが漂ってくるヤワラート。

バンコク中華街は、グルメもショッピングも雰囲気もすばらしく、何度でも訪れたくなる魅力にあふれています。

バンコク中華街の治安は悪くないと言われますが、実際に足を運んでみると「知っておけばよかった!」と感じる注意点がいくつかあります。

ここでは、私の体験も交えながら、これから中華街を訪れる方が安心して楽しめるように、特に気をつけたい3つのポイントをご紹介します。

スリ・置き引き・ひったくり

中華街は、観光客も地元の人もとても多く、いつ行ってもかなり混雑しています。

私が初めてヤワラートを訪れたときも、夕方から夜にかけてどんどん人が増えて、ヤワラート通りは歩くのもやっとでした。

そんな人混みでは、スリや置き引き、さらにはバイクでのひったくりが発生することもあります。

特にサンペンレーンマーケットのような細い通りでは、油断しているとすぐに狙われてしまいます。

私自身、リュックを背負っていたときに後ろのポケットが開いていたことに後で気づいてヒヤリとした経験があります。

それ以来、バッグはチャック付きのショルダーバッグを使い、前に抱えるようにしました。

スマホも手に持って歩かず、必要なときだけ取り出すようにしましょう。

ちょっとした心がけでトラブルは避けられますので、バッグの管理と周囲への注意を忘れずに。


屋台グルメは衛生面に注意

中華街に来たら、やっぱり屋台グルメは外せません。

私も「クイッティアオ(タイ風ラーメン)」や「ホイトート(牡蠣のお好み焼き)」などを何度も楽しみました。

屋台の料理はどれも美味しくて、しかも安い!

でも、ちょっと気をつけたいのが「衛生面」です。

特に暑い時期(3月~5月)は食材が傷みやすく、保存状態が悪い屋台ではお腹を壊すリスクも高くなります。

私は一度、夜遅くに人が全然並んでいない屋台でホイトートを食べて、翌日にお腹を壊したことがあります。

それ以来、

「お客さんが多い」

「料理の回転が早い」

「清潔そうな調理場である」

というポイントをチェックするようにしています。

また、飲み物に入れる氷にも注意が必要です。

氷の形が透明で四角いものなら、工場製で比較的安全とされています。

逆に、不透明で砕けたような氷は出所がわからないので避けるのが無難です。

衛生面に注意すれば、チャイナタウンのグルメは本当に楽しいので、ぜひ楽しんでみてください。


タクシー・トゥクトゥクの料金トラブル(ぼったくり)

バンコクの中華街では、観光客向けに値段を高く設定する「ぼったくり」も少なくありません。

特にタクシーやトゥクトゥクに乗るときは気を付けてください。

私は初めてトゥクトゥクに乗ったとき、「近くだからすぐだよ!」と笑顔で言われて乗ったものの、たった2kmの距離で200バーツも請求されてしまいました。

今思えば完全に相場より高かったです。

トゥクトゥクに乗るときは、必ず乗る前に料金を確認して交渉してください。

距離によりますが、1~2kmで50~100バーツがだいたいの目安です。

タクシーに関しては、「メーターOK?」と確認するのが鉄則です。

メーターを使わずに一律料金をふっかけてくる運転手も多いので、注意しましょう。

最近はGrabなどの配車アプリを使うのが安心です。

価格が事前にわかるので安心ですし、ぼったくりの心配もありません。

また、市場や屋台での買い物でも、ちょっと高めの値段が提示されることがあります。

でも、バンコクでは価格交渉が一般的なので、笑顔で「ちょっと高いかな~」と返してみると、意外とすぐに値下げしてくれたりします。

交渉も旅の楽しみのひとつとして、ぜひチャレンジしてみてください。

ヤワラートのおすすめグルメ・レストラン

ヤワラートでは、タイと中華の文化が融合したユニークな料理がたくさん味わえます。

ヤワラートの魅力は、何と言っても「安くて美味しい」ことに尽きます。

そして、そこにいるだけで活気やエネルギーを感じることができ、歩いているだけでも楽しいエリアです。

私自身、最初は「観光地だからちょっと高いかも?」と思っていたのですが、実際に訪れてみると、ローカル感が強く、地元の人と一緒にご飯を食べる体験ができて、とても充実した時間を過ごせました。

ここでは、私が実際に食べ歩きをして特に印象に残った、おすすめグルメを4つ紹介したいと思います。

フカヒレ

まず初めにご紹介したいのはバンコク中華街の名物料理のフカヒレです。

バンコクの中華街はフカヒレや燕の巣といった高級食材が、驚くほど手頃な価格で食べられる夢のような場所でもあります。

その中でもおすすは、MRT Wat Mangkon駅から徒歩すぐの場所にあるフカヒレ専門店

興利(ヘンディー)

です。

Google Mapでは「チャーハン興利」とも表示されるお店です。

私は開店の14時ちょうどに入りましたが、すぐに他のお客さんも続々と入ってきました

フカヒレと蟹チャーハン

メニューを開いて迷わずフカヒレスープ(400バーツ)を注文。

そして「チャーハン興利」という名前が気になっていたので、蟹肉チャーハンの小サイズ(150バーツ)も追加しました。

待つことわずか5分ほどで、まず目の前に現れたのは、グツグツに煮込まれたあつあつのフカヒレスープでした。

大きな器の中には、しっかりと繊維が感じられるフカヒレがたっぷりです。

姿煮ではありませんが、食べ応え十分です。

そしてその下からは、ゴロゴロとした蟹肉が…!

さらに、驚いたことに大きな椎茸も入っていて、フカヒレ・蟹肉・椎茸の三重奏です。

一口食べてみると、期待をはるかに超える美味しさでした。

椎茸の出汁がしっかりとスープに染み込んでいて、日本人好みの優しい味わい。

これで400バーツ(約1,700円)なんて信じられません。

続いて運ばれてきた蟹肉チャーハン。

こちらもパラパラに炒められていて、口に入れるとふわっと蟹の香りが広がります。

小サイズでも量はたっぷりで、1人だと食べきれないかもと思いつつ、途中でライムを絞ったり、フカヒレスープをかけてあんかけ風にしたり、ナンプラーで味を変えたりしていたら、あっという間に完食でした。

ちなみに、生のもやしやパクチーはテーブルに添えられていましたが、フカヒレスープに入れすぎると風味が負けてしまうので、少しずつ様子を見ながら加えるのがおすすめです。

今回のお会計は、フカヒレスープが400バーツ、蟹チャーハンが150バーツ、合計で550バーツ。

日本円で約2,300円。

この価格でこれだけ贅沢な食材と料理を味わえるのは、バンコクでもヤワラートならではだと思います。

店頭では料理の様子が見られて、ローカル感もたっぷりで、観光客にも地元の人にも愛されているお店なんだなあと実感しました。

お土産にフカヒレ

帰りには、ヤワラートの乾物通りにも立ち寄ってみました。

中華系の食材を扱う店がずらりと並び、見ているだけでも楽しい場所です。その中でフカヒレを扱っている店を見つけ、「家庭用に少量でも売ってもらえますか?」と聞いたところ、なんと50グラムだけでも快く売ってくれました。

値段は約1,000円ほど。日本で買うよりずっと安いです。

カオカームー(豚足煮込みご飯)

続いて紹介するのは、「カオカームー」という豚足煮込みご飯です。

タイでは屋台の定番料理で、日本で言うところの「豚の角煮丼」に近い感じです。

私が行ったのは、「Chua Kim Heng Restaurant(チュア・キム・ヘン)」という地元で人気の食堂です。

ここでは豚足がとろとろになるまで長時間煮込まれていて、口の中でホロっととろける柔らかさに驚きました。

タレは甘辛くて、タイ独特のスパイスも感じられ、思わずご飯が進みます。

添えられている漬物とゆで卵もまたいい仕事をしていて、濃厚な味にさっぱりとしたアクセントを加えてくれます。

脂っこさが心配な方は、「タレは少なめにしてください(サイ ナムチム ノーイ ノーイ)」と注文時に伝えるといいですよ。

価格は40〜60バーツ(約160〜240円)と、安くてボリュームもあり、コスパ最高です。

カオニャオ・マムアン(マンゴースティッキーライス)

食後のデザートにぴったりなのが「カオニャオ・マムアン」です。

これは熟した甘いマンゴーと、ココナッツミルクで炊いたもち米(スティッキーライス)を組み合わせた、タイを代表するスイーツです。

ヤワラート通りにはフルーツを扱う屋台も多く、私のお気に入りは「Mango Stand」という人気店です。

ここでは新鮮なマンゴーが使われていて、果実の甘みがとても強く、ココナッツミルクの濃厚さと見事にマッチします。

もち米は日本のおこわよりもしっとりとしていて、ほどよい塩気が甘さを引き立てるバランスが絶妙です。

暑いバンコクでの食べ歩き中に、この冷たいスイーツを食べると、体も心も一気にリフレッシュされますよ。

価格は60〜100バーツ(約240〜400円)と手ごろで、見た目も華やかなのでSNS映えもバッチリです。


クイジャップ(胡椒スープ麺)

最後にご紹介したいのは、「クイジャップ」です。

一言で言えば、胡椒の効いたスパイシーなスープに、モチモチの米粉麺を入れた麺料理です。

具材も豪華で、豚肉、レバー、腸詰、ゆで卵などがゴロゴロ入っていて、見た目もボリューム満点です。

私が訪れたのは、ヤワラートで有名な

Guay Jub Ouan Pochana(クイジャップ・ウアン・ポチャナー)

というお店です。

ここは地元の人にも観光客にも大人気のお店で、夕方になると行列ができるほどの人気ぶりです。

最初食べたときは「胡椒が強すぎるかも…?」と少し心配しましたが、食べてみるとクセになる味わいで、スープを飲むたびに体がポカポカと温まりました。

夜風に当たりながら食べるこの一杯は、まさに至福の一時となるなることでしょう。

価格は1杯50〜70バーツ(約200〜280円)ほどで、お腹も心満たされます。

辛いものが好きな方には特におすすめです。ただし、

白胡椒がしっかり効いているので、辛さに弱い方は注意してくださいね。


バンコク中華街のおすすめ観光スポット

タイ・バンコクに住んでいる私が、初めてチャイナタウンを歩いたときの驚きとワクワクは、今でも忘れられません。赤く煌びやかなチャイナタウンは、食、文化、歴史、芸術、すべてがぎゅっと詰まった不思議な場所です。

チャイナタウンは、ただの“中華街”ではなく、タイと中国、そして現代と伝統が混ざり合った特別な空間です。何度訪れても新しい発見があり、歩けば歩くほどその魅力に引き込まれていきます。

そんなバンコクのチャイナタウンのおすすめ観光スポットを、ここでは定番から穴場まで8つご紹介します。


ヤワラート通り:昼と夜で表情が変わるメインストリート

チャイナタウンの中心を走るヤワラート通りは、言わば“チャイナタウンのメインストリートです。

昼間はローカルの漢方薬店や金行(ゴールドショップ)、中華食材店などが立ち並び、活気のある商業通りです。

私はこの通りを午前中に歩くのが好きで、香辛料や漢方の香りに包まれながら、店主との何気ない会話を楽しんでいます。

そんな中華街も、夜になるとその雰囲気がガラリと変わります。

屋台がずらっと並び、ストリートフード天国に早変わり。

中でも私のお気に入りは、新鮮なシーフードを使った焼き料理と、ぷりぷりの点心。デザートには、濃厚なマンゴーと甘じょっぱいもち米の「マンゴースティッキーライス」をぜひ。

価格も手頃で、1品50~300バーツくらいです。

日本円で約200〜1,200円程度と考えると、リーズナブルに絶品中華を堪能できます。

食べ歩きが好きな人、デートでちょっと異国情緒を味わいたいカップルには、ぜひ訪れてほしい場所です。

サンペンレーンマーケット:歩くだけで楽しいごちゃごちゃ感

私がバンコクで一番「アジアらしさ」を感じる場所、それがサンペンレーンマーケットです。

細い路地にびっしりと商店が並ぶこの市場では、アクセサリーや雑貨、布地、パーティー用品などが格安で売られています。

どこを見てもカラフルで、まるでおもちゃ箱の中を歩いているような場所です。

店員さんとの値段交渉も楽しくて、「3つ買ったらディスカウントして!」と値切るのも旅の醍醐味の一つだと私は思います。

中には日本語を少し話せる店員さんもいて、思わぬ交流が生まれることもあります。

ただし、人混みがすごいので、スリには注意してくださいね。

サンペンレーンマーケットは朝の方が比較的空いているので、ゆっくり買い物したい方は午前中がおすすめです。

イサラーヌパープ通り:観光客が少ない“通”のグルメ通り

チャイナタウンの中でも、ちょっと通好みなのがイサラーヌパープ通りです。

ここは地元の人に愛される食堂や屋台が多く、観光客があまりいないので、ローカルな雰囲気を味わいたい人にはぴったりの場所です。

「ガオラオヌアトゥン(牛肉スープ)」や「バミーヘーン(汁なし中華麺)」など、タイと中華の融合料理が絶品で、私も何度も通っています。

特におすすめは、トロトロに煮込まれた牛すじ入りのスープです。

1杯50~100バーツと格安なのも嬉しいですね。

大通りから少し外れるだけで、ぐっと静かでディープな世界が広がっているので、旅の後半に「もっとバンコクを深く知りたい」と思ったら、ぜひ足を運んでみてください。


ワット・トライミット:黄金の仏像に圧倒される神聖な空間

バンコクで数ある寺院の中でも、ひときわ印象深いのが「ワット・トライミット」です。

ここには、世界最大級とされる純金の仏像「ゴールデンブッダ」が祀られています。

初めて目にしたときは、あまりの金色の輝きに息を呑みました。

高さ3メートル、重さ約5.5トンもの金でできているなんて、信じられないですよね。

この仏像、実は1955年まで漆喰で覆われていて、普通の仏像だと思われていたんです。

ところが、移動中に一部が剥がれ、そこから純金であることが判明。

“本当の価値”が明らかになった瞬間でした。

ワット・トライミットの拝観料は100バーツほどで、午前中に訪れると人も少なく、ゆっくりと参拝できます。

静けさの中で心が洗われるような時間を過ごせるので、歴史や文化に興味のある方はもちろん、自分自身と向き合いたいときにもぴったりの場所です。


中華街門:写真好きなら外せないランドマーク

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チャイナタウンの入り口に立つ真っ赤な「中華街門」(正式名:チャルームポーン門)は、まさにこのエリアの象徴的存在です。

この門は、ラーマ9世(前国王)の即位60周年を記念して建てられたもので、装飾の細かさや色使いの美しさは一見の価値あります。

私は夜の中華街門が好きで、ライトアップされた門が幻想的に浮かび上がる光景は毎回うっとりします。

SNS映え間違いなしなので、写真好きの方には特におすすめです。

ワット・マンコン・カマラワット:心が静まる中華寺院

最後にご紹介するのは、チャイナタウン最大の中華寺院「ワット・マンコン・カマラワット」です。

金と赤の装飾が華やかで、香炉から立ちのぼる線香の煙に包まれた境内は、とても神秘的な空間です。

チャイニーズ・ニューイヤー(旧正月の時期)は多くの参拝客で賑わい、地元の人々の信仰の深さを感じられる貴重な体験ができます。

観光客も自由に参拝でき、入場料は無料となります。

金色の紙を燃やして願い事をするという、ユニークな儀式も体験できるので、タイの文化や信仰に触れたい人におすすめです。



スカイビュー360:回転展望レストランで特別な夜を

記念日やデートでちょっと特別な夜を過ごしたいとき、私が真っ先に思い浮かべるのが「スカイビュー360」です。

バンコク中華街で唯一の回転式展望レストランで、地上25階から360度のパノラマ夜景を楽しめます。

料理はタイ料理と中華料理が中心です。

価格は一人700〜1,500バーツと高めですが、回転する景色を眺めながらゆったりと食事をする贅沢は、ここならではの体験を味わえることでしょう。

特におすすめなのが夕暮れ時です。

バンコクの街がオレンジ色に染まっていく様子は、本当にロマンチックで忘れられません。

大切な人との時間を過ごしたい方に、ぜひおすすめしたいスポットです。


アートストリート通り:芸術と写真好きにぴったりの穴場

最近人気が出てきた「アートストリート通り」は、倉庫街の壁などに描かれたカラフルなストリートアートが見どころのエリアの一つです。

私はSNSでこの場所を知り、実際に訪れてみたのですが、想像以上にアートのクオリティが高くてびっくりしました。

中国文化やタイの伝統を融合させた作品が多く、写真映えするポイントがあちこちにあります。

周囲にはおしゃれなカフェや雑貨屋さんも点在していて、ゆったりとした時間を楽しめます。

アート好きの方、写真をたくさん撮りたい方にぴったりです。


まとめ

今回は、バンコク中華街の行き方や治安、そしてフカヒレなどおすすめレストランと買い物・食べ歩きスポットを中心に見てきました。

バンコクのチャイナタウン、つまり「ヤワラート」は、ただ観光スポットを見て回るだけの場所ではなく、自分の五感すべてを使って“体験する”場所だと、私は実際に何度も訪れて感じました。

私自身、チャイナタウンを訪れるたびに新しい発見があります。

おなじ通りを歩いても、前とは違う屋台が出ていたり、気づかなかった看板が目に入ったり。

だからこそ、「また来たい」と自然に思えるのです。

バンコクには多くの観光名所がありますが、その中でもチャイナタウンは、「文化」「人」「食」のすべてが濃縮されたような特別な場所です。

外国でありながら、どこか懐かしい。賑やかだけど、温かい。そんな不思議な魅力を持った場所です。

旅行の中で「ただ楽しかった」だけではなく、「心に残る経験をした」と感じたいなら、チャイナタウンは間違いなくその候補になるはずです。

美味しい料理を味わい、異国の文化に触れ、人の優しさに心が温まる。そんな体験が待っているバンコク・チャイナタウンに、ぜひ一度、足を運んでみてください。