バンコク旅行の楽しみといえば、何といってもショッピングですね。
キラキラした大型デパートもすてきですが、熱気あふれる市場も見逃せません。 皆さんは「チャトゥチャック」や「プラチナム」といった名前はご存じでしょうか。
ガイドブックに必ず載っている、観光客に大人気のスポットです。
しかし今回私がご紹介するのは、それらとはひと味違う場所です。
その名も「ボーベー市場」。
ここは観光地化されたマーケットというよりは、本気の卸売市場といった趣があります。
バンコクのローカルな商人たちが、大量の服を仕入れに来る場所なのです。
私が初めてここを訪れたとき、その価格の安さに衝撃を受けました。
なんと、あのタイパンツが1着70バーツほどで売られていたのです。
Tシャツに至っては、3枚セットで200バーツという破格の値段でした。
「こんなに安くて大丈夫なの?」と心配になるほどです。
観光客向けの市場よりも、さらに一段階安い「現地価格」で買い物ができる場所。
それがボーベー市場の最大の魅力だと私は感じています。
もちろん、おしゃれなカフェや映えるスポットは少ないかもしれません。
ですが、掘り出し物を探すワクワク感は、ここだけの特別な体験です。
今回は、ボーベー市場への行き方や営業時間、お土産の選び方まで解説していきます。
私自身の失敗談も交えながら、皆さんの旅の参考になるようつづっていきますね。
ボーベー市場への行き方

ボーベー市場へ行く際に、まず知っておいてほしいことがあります。
それは、近くにBTS(スカイトレイン)やMRT(地下鉄)の駅がないということです。
最寄りと言われる駅からも歩くと30分以上かかってしまいます。 炎天下のバンコクでそれはあまりにも過酷ですよね。
そこで、私が実際に試してみて良かったアクセス方法をいくつかご紹介します。
旅のスタイルや出発地に合わせて、最適な方法を選んでみてください。
センセープ運河の水上バスでの行き方
私の一番のおすすめは、なんといっても「センセープ運河の水上バス」です。
バンコク名物の渋滞を全く気にせず、スイスイ移動できるのが最高です。
風を切って運河を進む体験自体が、ちょっとしたアトラクションのようで楽しいですよ。
目指す降り口は「TALAD BOBAE(タラート・ボーベー)」という桟橋です。
船を降りて階段を上がれば、もうそこはボーベー市場のど真ん中です。
迷いようがないほど目の前に市場が広がっているので、方向音痴の私でも安心でした。
アソーク周辺から行く場合は、「Asok」の船着場から乗ることができます。
そこからだと約15分程度で到着するので、とてもスピーディーです。
料金も距離によりますが、大体9〜13バーツ(約45〜65円)と激安です。
お財布に優しいのも、旅行者にとっては嬉しいポイントですよね。
プラトゥーナム市場の近くにある「Pratunam」の船着場からもアクセス可能です。
ただし、ここからは西行き(Golden Mount方面)のボートに乗る必要があります。
アソーク方面から来た場合は、一度プラトゥーナムで船を乗り換えることが多いです。
係員さんが誘導してくれるので、「ボーベー!」と伝えれば教えてくれますよ。
運行時間は、平日なら朝6:00から夜20:00頃まで動いています。
土日祝日は少し短くなって、朝6:00から夜19:00頃までです。
夜遅くまでは動いていないので、帰りの時間には十分注意してくださいね。
また、水しぶきが飛んでくることもあるので、汚れてもいい服が無難かもしれません。
※プラトゥーナム市場について詳しくはこちらの記事をご覧ください ☟
ボーベー市場へのタクシー・配車アプリでの行き方
船はちょっとハードルが高いな、と感じる方にはタクシーがおすすめです。
特に荷物が多くなりそうな帰り道は、迷わずタクシーを使うのが賢明でしょう。
エアコンの効いた車内で涼みながら移動できるのは、やはり快適ですからね。
運転手さんに行き先を告げるときは、「ボーベータワー」と言えば大抵通じます。
もし伝わらなければ、タイ語表記を見せるのが一番確実な方法です。
「ตลาดโบ๊เบ๊(タラート・ボーベー)」という文字をスマホで見せてみてください。
これを見せれば、間違いなく目的地まで連れて行ってくれるはずです。
スクンビットやチットロムといった中心部からなら、料金は80〜120バーツほどです。
日本円にして400円から600円程度ですから、複数人で乗れば割安ですね。
ただし、バンコクの渋滞は予測不可能なので、時間は余裕を持って行動しましょう。
料金交渉が苦手な方は、配車アプリの「Grab」を使うのが安心です。
乗る前に料金が確定するので、ぼったくられる心配がありません。
行き先もアプリ上で指定できるので、言葉の壁を感じずに済みます。
私も疲れているときや夜遅い時間は、迷わずGrabのお世話になっています。
※バンコクのタクシーについて詳しくはこちらの記事をご覧ください ☟
ボーベー市場へのBTSでの行き方
電車を使いたい場合は、BTSの「ナショナルスタジアム駅」が最寄り駅です。
または、その一つ手前の「サイアム駅」から向かうことも可能です。
とはいえ、先ほどお話しした通り、駅から歩くのはあまり現実的ではありません。
おすすめなのは、駅までは電車で移動し、そこからタクシーやトゥクトゥクを拾う方法です。
これなら渋滞エリアの一部を電車でパスできるので、時間の節約になります。
ナショナルスタジアム駅からなら、タクシーで3分ほどで到着します。
駅の階段を降りてすぐの場所には、客待ちのトゥクトゥクが多く止まっています。
観光気分を味わいたいならトゥクトゥクも楽しいですが、料金は交渉制です。
相場を知らないと高く言われることもあるので、そこはゲーム感覚で楽しんでください。
「80バーツで行って!」と笑顔で交渉してみるのも、旅の醍醐味かもしれません。
ボーベー市場への路線バスでの行き方
最後にご紹介するのは、最もローカルで冒険的な移動手段、路線バスです。
これは正直、バンコクの地理に詳しくない初心者の方には少し難しいかもしれません。
でも、乗りこなせればたったの8バーツ(エアコンなし)で移動できる最強の手段です。
ボーベー市場へ行くには、「53番」のバスが便利だとされています。
このバスは王宮周辺やチャイナタウンを通り、市場のほぼ目の前に停車します。
窓全開の赤いバスに揺られて街を眺めるのは、何とも言えない情緒がありますよ。
ただし、バス停のアナウンスがないので、降りる場所を見極めるのが大変です。
Googleマップを片手に、現在地を確認しながら乗るのが必須テクニックです。
乗り過ごしても「マイペンライ(気にしない)」の精神で楽しめる方にはおすすめです。
私も一度乗りましたが、隣のおばちゃんが親切に降りる場所を教えてくれました。
ボーベー市場の営業時間

ボーベー市場を攻略するには、営業時間の把握が何よりも重要です。
行きたい時間帯を間違えると、お目当ての店が閉まっていることもあるのです。
ボーベー市場昼市場のタイムスケジュール
一般の観光客の方が訪れるなら、基本的には「昼市場」の時間帯がおすすめです。
中心となる「ボーベータワー」内の店舗は、朝6:00頃から徐々に開き始めます。
そして夕方の17:00〜18:00頃には、多くの店がシャッターを下ろし始めます。
「朝6時からやってるの?」と驚かれるかもしれませんが、卸売市場の朝は早いのです。
ただ、全ての店がきっちり6時に開くわけではありません。
私の経験では、9時〜10時頃に行くとほとんどの店が開いていてにぎやかでした。
逆に夕方遅くに行くと、店じまいの準備をしているところが多いです。
買い物モード全開で行くなら、午前中からお昼過ぎにかけてがベストタイムでしょう。
お昼ご飯を食べてから午後ゆっくり買い物をするのも、暑さを避ける意味で良いですね。
ボーベー市場の狙い目の訪問タイミング
ゆっくり買い物を楽しみたいなら、やはり平日の午前中が一番の狙い目です。
特に火曜日から木曜日の朝は、比較的空いていて歩きやすいと感じます。
店員さんも暇な時間帯なら、値段交渉に応じてくれやすいかもしれません。
週末は、やはり地元の買い物客も増えるので混雑します。
通路が狭い場所も多いので、人とすれ違うのも一苦労なんてこともあります。
もし週末に行くなら、できるだけ早い時間帯を目指して行くと良いでしょう。
私は一度、日曜日の昼下がりに行ってしまい、人の多さに圧倒されたことがあります。
大きなビニール袋を抱えた人たちがひっきりなしに行き交っていました。
活気があるのは良いことですが、のんびり選びたいなら平日朝が正解だと学びました。
ボーベー市場の営業日

旅行プランを立てる上で、休みの日は絶対にチェックしておきたいですよね。
せっかく足を運んだのに閉まっていたら、ショックで立ち直れません。
ボーベー市場の営業日について、詳しく見ていきましょう。
ボーベー市場は基本無休・毎日営業
嬉しいことに、ボーベー市場は基本的に「年中無休」で営業しています。
月曜日から日曜日まで、毎日どこかしらのお店が開いています。
チャトゥチャック市場のように「週末限定」ではないので、旅行日程に組み込みやすいですね。
ただし、一部火曜休み(または月曜夜休)の情報もあるので、最新の営業時間については要確認です。
また、すべての店舗が毎日営業しているわけではない点には注意が必要です。
個人商店の集まりなので、店主の都合で休むことも珍しくありません。
「あのお店に行きたかったのに!」ということもありますが、それも市場の運命です。
代わりにもっとすてきなお店が見つかるかもしれないと、ポジティブに捉えましょう。
タイの祝日における注意点
一つだけ気をつけたいのが、タイの大型連休にあたる時期です。
特に4月中旬の「ソンクラーン(タイ正月)」や年末年始は要注意です。
この時期は里帰りする店員さんも多く、休業する店舗が増える傾向にあります。
以前、ソンクラーンの時期に友人が訪れたときは、半分くらいの店が閉まっていたそうです。
市場自体が封鎖されるわけではありませんが、活気は少し下がるかもしれません。
もしこの時期に旅行を計画されているなら、事前に情報をチェックすることをお勧めします。
SNSやGoogleマップの最新情報を確認するか、ホテルの人に聞いてみると安心ですね。
ボーベー市場でのお土産の選び方

さて、いよいよ本題のショッピングについてお話ししましょう。
ボーベー市場には、山のような服が所狭しと並べられています。
その中から「当たり」を見つけるための、私なりのコツを伝授します。
大人気のタイパンツを最安値で探すコツ
タイ旅行のお土産といえば、薄手で涼しい「タイパンツ」が定番ですよね。
ボーベー市場は、このタイパンツの最安値スポットとしても有名なんです。
市内のナイトマーケットだと150〜200バーツくらいで売られているものがザラにあります。
でもここなら、1着70〜100バーツ(約350〜500円)で見つけることができるんです。
ただし、ここで一つ大きな落とし穴があります。
値札に「50」と書いてあっても、それは「3着買った場合の単価」だったりするのです。
「わあ、50バーツだ!」と思ってレジに行くと、「1枚なら70バーツね」と言われることも。
私も最初はこれに引っかかって、「えっ?」と戸惑った経験があります。
お得に買うコツは、やはり「まとめ買い」をすることに尽きます。
自分用、家族用、友達用と合わせて3着以上買うのが賢い買い方です。
柄違いや色違いで選べる店も多いので、選ぶ楽しみも広がりますよ。
象さん柄だけでなく、最近はおしゃれな幾何学模様なども増えているので要チェックです。
古着の掘り出し物を見つけるポイント
ボーベー市場のルーツは古着市場だったという歴史があるそうです。
その名残か、今でも古着やアロハシャツを扱うお店が点在しています。
特にタワーの入り口付近や、市場の外周エリアにはアロハシャツのお店が多い印象です。
アロハシャツの価格相場は、大体100バーツ(約500円)前後といったところでしょうか。
品質は最高級とは言えませんが、旅行中に着倒すには十分なクオリティです。
南国の陽気な雰囲気に合わせて、派手な柄に挑戦してみるのも楽しいですよ。
よく探せば、白やベージュを基調とした淡い色合いのシャツも見つかります。
これなら日本に帰ってからも、夏の部屋着やリゾート着として使えそうですよね。
山のように積まれた服の中から、自分だけのお気に入りを見つけ出す。
まるで宝探しのような感覚が、ボーベー市場の醍醐味だと私は思います。
子供服・ベビー服が充実しているエリアと選び方
実を言うと、ボーベー市場は「子供服の聖地」としても知られているんです。
ボーベータワーの中に入ると、大人用の服以上に子供服の店が目立ちます。
新生児用のロンパースから、小学生くらいのTシャツまで、サイズ展開も豊富です。
価格は30バーツから200バーツ程度と、これまた破格の安さです。
すぐにサイズアウトしてしまう子供服だからこそ、安く大量に買えるのは助かりますよね。
かわいいキャラクターものや、ちょっとおませなドレスなんかも売っています。
姪っ子や甥っ子へのお土産を探すなら、タワー内を重点的に回るのがおすすめです。
ただし、海外製の子供服は日本とサイズ感が異なることがあります。
「3歳用」と書いてあっても、日本のものより小さかったり大きかったりします。
できれば今の身長や普段着ている服のサイズをメモして行くと失敗が少ないですよ。
卸売価格の交渉術
ボーベー市場での買い物の基本ルール、それは「多く買うほど安くなる」です。
「ホールセール(卸売り)」という看板を掲げている店が多いのがその証拠です。
例えば、Tシャツ1枚だと80バーツだけど、3枚買えば1枚あたり60バーツになる、といった具合です。
もし気に入った商品があれば、勇気を出して交渉してみましょう。
「これとこれを合わせたら安くなる?」と聞くのは、ここでは普通のコミュニケーションです。
コツは、最初に「5枚買うから安くして!」と枚数を提示することです。
店員さんも「お、この人は買う気があるな」と思って、電卓を叩いてくれます。
簡単なタイ語の数字を覚えておくと、さらにスムーズに交渉が進みます。
「タオライ?(いくら?)」、「ロット・ダイマイ?(まけてくれる?)」 この2つだけでも覚えておくと、店員さんとの距離がグッと縮まるはずです。
笑顔で交渉すれば、お互いに気持ちよく買い物ができると信じています。
ボーベー市場をもっと楽しむためのポイント

買い物に夢中になっていると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
でも、暑いバンコクでの無理は禁物です。 快適に過ごすためのポイントや、休憩スポットも押さえておきましょう。
ボーベータワー内の散策とフロア構造
屋外の市場エリアは、残念ながらエアコンがありません。
日中はかなりの蒸し暑さになるので、熱中症対策は必須です。
こまめに水分補給をしないと、気づかないうちに体力を奪われてしまいます。
「もう暑くて無理!」となったら、すぐに「ボーベータワー」の中に避難しましょう。
タワー内は冷房が効いていて、天国のように涼しいです。
建物は地下1階から地上6階(または7階)ほどの構造になっており、エスカレーターで移動できます。
上の階に行けば行くほど、少しずつ店舗数が減って落ち着いた雰囲気になります。
私のおすすめルートは、まず涼しいタワー内でじっくり買い物をして体力を温存すること。
そして、夕方の少し日が傾いてきた頃に、外の市場を散策するという流れです。
これなら暑さに負けずに、両方のエリアを楽しむことができますよ。
フードコートと周辺グルメ
買い歩きでおなかが空いたら、タワーの上階にあるフードコートへ向かいましょう。
ここにはタイ料理の定番メニューがそろっていて、しかも値段が安いです。
1食60バーツ(約300円)程度で、パッタイやカオマンガイが食べられます。
窓際の席からはバンコクの街並みも見渡せて、ちょっとした休憩にぴったりです。
市場の周辺にも、ローカルな屋台や麺料理屋さんがたくさんあります。
運河沿いで食べるクイッティアオ(タイラーメン)は、雰囲気も相まって格別の味です。
ただし、ローカル度がかなり高いので、衛生面が気になる方はタワー内が無難かもしれません。
私は屋台の活気が好きなので、ついつい外で買い食いしてしまいますが。
ボーベー市場で効率的に仕入れをする方法
もし皆さんが「今回は本気で買い付けをするぞ!」と考えているなら、究極の裏技があります。
それは、ボーベータワーに併設されている「プリンスパレスホテル」に泊まることです。
エレベーターを降りればすぐに市場という、夢のような立地なんです。
大量に買った荷物をすぐに部屋に置きに行けるのは、何よりのメリットですよね。
プールも付いているので、買い物の疲れを癒やすこともできますよ。
また、市場周辺には清潔なトイレが少ないのが難点なのですが、ホテルなら安心です。
宿泊していなくても、ロビーのトイレなどは比較的借りやすい雰囲気があります。
トイレ問題は切実ですから、綺麗なトイレの場所を知っておくだけでも心の余裕が違います。
駅からは遠いですが、買い物特化型の旅なら、これ以上の拠点はないと言えるでしょう。
まとめ
ここまでボーベー市場の魅力をお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
決して派手な観光地ではありませんが、タイの日常と商売の熱気を肌で感じられる場所です。
そして何より、あの驚きの安さは、一度味わうと病みつきになってしまいます。
タイパンツや子供服、ちょっと個性的なTシャツなど、お土産探しの穴場としても優秀です。
センセープ運河のボートに揺られて市場へ向かう道のりも、きっとすてきな思い出になるはずです。
「みんなと同じお土産じゃつまらない」「もっとディープなバンコクを知りたい」 そんな風に思っている方は、ぜひ次回のバンコク旅行で足を運んでみてください。
平日の朝、少し早起きをして水上バスに乗り込む。
そこには、ガイドブックには載っていない、あなただけの発見が待っているかもしれません。
それでは、良い旅を!