みなさん、サワディーカー!

タイの首都といえば「バンコク」ですよね。

でも実は、私がタイに住んで初めて知ったんですが、バンコクって正式名称ではないんです。

驚きませんか?

私も最初に聞いたときは「え、じゃあ何て呼ぶの?」と混乱しました。

さらに驚くべきことに、バンコクの儀礼的正式名称は世界一長い都市名として、なんとギネス世界記録に認定されているんです。

英語転写で168文字もあるんですよ。

一体どれだけ長いのか、想像できますか?

この記事では、バンコクの正式名称の意味と歌での覚え方、そして正式名称が長い理由と日本語・英語・タイ語表記について、私が現地で実際に体験したことも交えながら、詳しくお伝えしていきます。

バンコクの儀礼的正式名称

タイ語表記

まず、バンコクの正式名称をタイ語で見てみましょう。

กรุงเทพมหานคร อมรรัตนโกสินทร์ มหินทรายุธยา มหาดิลกภพ นพรัตนราชธานีบูรีรมย์ อุดมราชนิเวศน์มหาสถาน อมรพิมานอวตารสถิต สักกะทัตติยวิษณุกรรมประสิทธิ์

タイ語で11単語、約145文字になります。

もう、何が何だか分からなくなりますよね。

英語表記

英語表記はこちらです。

Krung Thep Mahanakhon Amon Rattanakosin Mahinthara Yuthaya Mahadilok Phop Noppharat Ratchathani Burirom Udomratchaniwet Mahasathan Amon Piman Awatan Sathit Sakkathattiya Witsanukam Prasit

なんと168文字もあります。

これが世界最長の地名としてギネスに登録されているんです。

日本語表記

日本語のカタカナで書くとこうなります。

クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロック・ポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシット

もはや呪文を唱えているようですよね。

私も初めて見たときは、「これ、本当に覚えられる人いるの?」って思いました。

ギネス世界記録

このバンコクの正式名称は、英語転写で168文字という長さから、「世界最長の地名」としてギネスブックに登録されています。

観光客にとっても、この長い名前は興味深い話のネタになっているんです。

実際、バンコクの土産物店では、この正式名称がプリントされたTシャツやグッズが人気商品になっています。

バンコクの正式名称が持つ壮大な意味

正式名称の全訳

さて、この長い名前、一体どんな意味があるのでしょうか。

タイ語は後置修飾が基本なので、後ろから訳していくのですが、日本語に訳すとこうなります。

「天使の都、雄大な都城、帝釈天の不壊の宝玉、帝釈天の戦争なき平和な都、偉大にして最高の土地、九種の宝玉の如き心楽しき都、数々の大王宮に富み、神が権化して住みたもう、帝釈天が建築神ヴィシュカルマをして造り終えられし都」

すごく壮大で、神々しい表現ですよね。

キーワード

この名前の中には、いくつか重要なキーワードがあります。

「クルンテープ」は「天使の都」という意味で、正式名称の最初の部分です。

現地のタイ人は、日常的にこの「クルンテープ」という呼び方を使っています。

また、名前の中に出てくる「インドラ神(帝釈天)」や「ヴィシュヌカルマ神」は、仏教やヒンドゥー教の神々です。

タイは仏教国として知られていますが、ヒンドゥー教の影響も色濃く残っているんです。

これらの神々が登場することで、バンコクが神聖な場所であることを強調しているんですね。

名前に込められた願い

この長い名前には、新しい都への深い願いが込められています。

繁栄、平和、神々が住まう場所としての賛美。

王朝の永続と、国民の幸せを祈る気持ちが、一つ一つの言葉に詰まっているんです。

私はこの意味を知ったとき、タイの人々が自分たちの首都をどれだけ大切に思っているか、心から感じることができました。

バンコクの正式名称が長い理由と歴史的背景

ラーマ1世による遷都

バンコクの正式名称がこんなに長い理由は、その成り立ちに関係しています。

話は1782年まで遡ります。

当時、タークシン王が処刑され、新たにラーマ1世が王位に就きました。

ラーマ1世は、新しくチャクリー王朝を開くにあたり、それまでの首都トンブリーから、チャオプラヤー川の対岸にあるバンコクへ遷都することを決めたんです。

トンブリーは川の西岸にあって、当時勢力を広げようとしていたビルマ(現ミャンマー)のコンバウン王朝からの侵入が容易だったため、防衛上の理由もあったと言われています。

詩がそのまま名前に

そして遷都の際、ラーマ1世は新しい都に思いを寄せて、長い詩を詠んだそうです。

その詩が、そのまま都の正式名称になったんです。

つまり、この長い名前は、実は一つの詩だったんですね。

国王が新しい都の繁栄を願って詠んだ、壮大な賛歌。

それがそのまま名前として残っているなんて、なんだかロマンティックだと思いませんか?

ラッタナコーシン島

バンコクの中心部、王宮周辺のエリアはラッタナコーシン島と呼ばれています。

これは運河によって人工的に作られた島で、王族や許された者だけが住むことができた特別な場所でした。

記録によれば、当時ラッタナコーシン島に居住していたのは、王族を除けばタイ族ではなく、「王室華人」と呼ばれた潮州系の華人だったそうです。

この歴史的なエリアが、バンコクの正式名称とも深く関連しているんです。

バンコクの正式名称の覚え方は「歌」が正解!

人気バンド「Asanee–Wasan(อัสนี–วสันต์)」

さて、この長すぎる正式名称、タイ人でも全部言える人は少ないんです。

実際、私がタイ人の友達に「バンコクの正式名称、全部言える?」と聞いたことがあるんですが、みんな笑いながら「マイダーイ!(言えないよ!)」と答えていました。

でも、覚える方法があるんです。

それが歌です。

1989年に、タイの人気ロックバンド「Asanee–Wasan(アサニー・ワサン)」が『Krung Thep Maha Nakhon(กรุงเทพมหานคร)』という楽曲をリリースしました。

この曲は、バンコクの正式名称を延々と繰り返すだけの、ちょっと変わった内容なんです。

タイの教育事情

面白いことに、タイの小学生たちはこの歌で正式名称を暗記しているんだそうです。

学校で教えられるというよりは、この歌が広く知られているため、自然と覚えてしまうんですね。

私も何度か聴いたことがありますが、確かにメロディが頭に残って、気づいたら口ずさんでいました。

動画の活用

この歌は、YouTubeでも聴くことができます。

「Asanee Wasan Krung Thep Maha Nakhon」で検索すると、いくつもの動画が出てきますよ。

リズムに乗って覚えるコツが、この歌にはあるんです。

メロディの中毒性が半端なくて、一度聴いたら忘れられなくなります。

興味のある方は、ぜひ聴いてみてください。

こちらや(https://www.youtube.com/watch?v=nqGJr2Bgo5w)やこちらの動画(https://www.youtube.com/watch?v=c76LZ5Y4IIc)がおすすめです。

「バンコク」という呼び方の由来

「バンコク」の語源

ところで、私たちが普通に使っている「バンコク」という名前、これはどこから来たのでしょうか。

実は、「バンコク」の語源については諸説あるんですが、有力なのは「バーンコーク(บางกอก)」という言葉が訛ったものという説です。

「バーン」はタイ語で「水辺の村」、「コーク」は「オリーブ科の木」という植物の名前です。

つまり、「バーンコーク」は「オリーブ科の木が生い茂る水村」という意味になります。

外国人の勘違い

一般的には、アユタヤ王朝時代、トンブリーの要塞に駐屯していたポルトガル傭兵団が、この地の地名を現地人に尋ねたところ、この名前が答えとして返ってきたと言われています。

でも、「バーンコーク」は固有名詞ではなく普通名詞だったため、これが誤って広まり、定着してしまったんです。

一方で、17世紀のフランスの外交官は、「本当の名前であるトン(ブリー)を外国人から隠すために、わざとバンコクという名を用いている」と記録しています。

いずれにせよ、外国ではこの地を「バンコク」と呼ぶことが定着してしまったんですね。

ちなみに、現在のタイ語の「バーンコーク」は、トンブリー側にある一地域を指す言葉であって、外国語の「バンコク」とは異なるんです。

名称変更騒動

さらに興味深いのが、2022年2月に起こった名称変更騒動です。

タイ政府は、首都バンコクの英語名称を「Krung Thep Maha Nakhon」に変更するという草案を承認しました。

表記は「Krung Thep Maha Nakhon(Bangkok)」と、バンコクが丸括弧で囲まれる形になっています。

この発表を受けて、「えぇ!じゃあもう、バンコクと呼んではいけないの?」と世間に混乱が広がりました。

でも、政府によると「両方とも使用できる」とのこと。

私も正直ホッとしました。

だって、バンコクという名前、もうすっかりなじんでいますからね。

タイ語での呼び方と発音のコツ

日常会話では「クルンテープ」

タイに住んでいると、現地の人たちが「バンコク」とは呼ばないことに気づきます。

日常会話では、正式名称の冒頭部分をとって「クルンテープ」、または「クルンテープ・マハーナコーン」と呼んでいます。

「クルンテープ」は「天使の都」という意味で、すてきな響きですよね。

発音のポイント

発音のコツですが、「クンテー」という感じで、「ル」や「プ」はほとんど発音せず、「テー」の音を高く言うと良いです。

「クルンテープ」の「テープ」は語尾を上げる感じで発音すると、よりネイティブに近い発音になりますよ。

私も最初は難しかったんですが、現地の人に何度も聞いて練習しました。

タイ人と会話するときに「バンコク」というところを「クルンテープ」と言ってみると、愛国心の強いタイ人はきっと喜んでくれます。

実際、私が「クルンテープ」と言ったときの友人の嬉しそうな顔は、今でも忘れられません。

行政用語としての正式名称

ちなみに、バンコク都の行政用語としての正式名称は「Krung Thep Maha Nakhon」です。

2022年の名称変更騒動は、この行政上の表記を国際的にも優先させようという動きだったんですね。

ただし、「Bangkok」も併記可能なので、私たちが使い慣れた呼び方も問題なく通じますよ。

バンコクの正式名称にまつわるプチ雑学

正式名称がデザインされたTシャツやグッズ

バンコクを訪れたら、ぜひチェックしてほしいのが、正式名称がデザインされたTシャツやグッズです。

この長い長い都市名がプリントされたTシャツは、お土産として大人気なんです。

カオサン通りやチャトチャック市場などで見かけることができますよ。

私も一枚持っていますが、日本に帰ったときに着ると、必ず「これ何?」って聞かれて、話のネタになります。

タイ人との会話のネタ

バンコクの正式名称を知っていると、タイ人との会話のネタにもなります。

フルネームを少しでも言えると、「おお、よく知ってるね!」とリスペクトされることもあるんです。

私も何度か挑戦してみましたが、全部は無理でも、最初の数語だけでも言えると、場が盛り上がりますよ。

まとめ

バンコクの正式名称は、街への愛と祈りが詰まった「詩」そのものなんです。

ラーマ1世が新しい都に思いを寄せて詠んだこの壮大な名前には、繁栄と平和への深い願いが込められています。

そして、この長い名前を覚えたいなら、「Asanee–Wasanの歌」を聴くのが一番の近道です。

リズムに乗って自然と口ずさめるようになりますよ。

次回のタイ旅行や現地生活では、ぜひ「クルンテープ」と呼んでみてください。

現地の人たちとの距離がグッと縮まること間違いなしです。

私もタイに住んでいた頃、この呼び方を使うようになってから、地元の人たちとの会話がもっと楽しくなりました。

バンコクの正式名称という、一見難解なテーマですが、その背景にある歴史や文化を知ると、タイという国がもっと好きになると思います。

みなさんも、このプチ雑学をぜひまわりの人にも紹介してみてくださいね。