ルンピニー公園は、バンコクの真ん中にあるとは思えないほど静かで、朝の散歩にぴったりの場所です。
行き方はとても簡単で、最寄駅は MRTルンピニー駅かシーロム駅、BTSサラデーン駅の3つ。
どこから歩いてもすぐ公園の入口に着くので、旅行者でも迷いにくいです。
かつて人気だった朝市や屋台は、コロナ以降かなり減ってしまいましたが、今も残っている朝食スポットはあります。
中でもクロワッサン屋台は有名で、公園散歩ついでにコーヒーと共に軽くお腹を満たすのにちょうどいいです。
その奥のフードコートも生き残っていて、ローカルの空気を味わいながら食べられます。
ルンピニー公園といえば、オオトカゲの存在も有名です。
基本的に人を攻撃することははありませんので、距離さえ保てば問題なしです。
治安については、朝の時間帯はとても穏やかで安心できます。
本記事では、ルンピニー公園への行き方、公園内の治安、朝食を食べられる屋台(クロワッサンが有名)、名物のオオトカゲはコモドドラゴンとは違うの? トイレは?などについて詳しく解説していきます。
ルンピニー公園の基本情報と最寄り駅からの行き方
バンコクのど真ん中に、ふっと静かになる場所があります。
ルンピニー公園です。
高層ビルが立ち並ぶシーロムやサトーンの近くで、朝はジョギング、昼は読書、夕方は夕涼み。
地元の人にとっては“いつもの場所”で、旅行者にとってはちょっと驚くオアシスです。
ルンピニー公園ってどんなところ?
ルンピニー公園(Lumphini Park)は面積およそ0.57km²の都市公園です。
東京ドーム(約 0.04675km²)の約12倍、皇居外苑(0.5km²)と同じくらいの敷地面積なので、日本の大都市にある代表的な都市公園と比べても、かなり大規模な公園であることが分かります。
1920年代にラマ6世が整備した歴史ある場所で、入り口近くにはラマ6世の銅像が立っています。
公園の中には大きな池があって、ボートに乗れる箇所もあります。
池のまわりをぐるっと回れる遊歩道や、木陰のベンチ、青空ジムのような運動器具が点在しているのが特徴です。
ここはただの公園ではありません。
朝は太極拳グループやエクササイズ、犬の散歩、そこら中にのんびりしている猫など、大都会の真ん中とは思えないほどすがすがしくリラックスした風景が見られます。
最寄り駅と行き方の基本
ルンピニー公園への行き方はシンプルです。
公共交通ならMRT(地下鉄)とBTS(スカイトレイン)が使えます。
使い分けのポイントは目的地と時間帯です。
最寄り駅は主に3つ。
MRTシーロム駅、MRTルンピニー駅、BTSサラデーン駅。
使う駅により、公園に入る最寄りゲートが変わります。
MRTシーロム駅からの行き方

一番わかりやすいルートです。
MRTシーロム駅の1番出口は公園の敷地に直結。
エスカレーターを上がってくると正面にラマ6世の像と、その右奥にルンピニー公園の4番ゲートが見えます。
公園の南西角になります。
シーロム周辺は早朝や日中は人が多く比較的治安は良いです。
夜遅くは人通りが減るので、単独行動は避けるのが無難です。
MRTルンピニー駅からの行き方

ルンピニー駅は公園の南東です。
3番出口のエスカレーターを上がって来ると、すぐ右にも小さな緑地とその奥にカフェ(開店は8:30)があります。
そして、ウィッタユ通りを隔てたところに広大なルンピニー公園が見えます。
大きな交差点を渡り、2番ゲートから公園に入ることができます。
この交差点は信号が複雑です。
信号機がない横断歩道もあったり、交通の隙を見て赤信号でも向かってくるバイクも多いので、特にお子さま連れの場合は、信号だけに頼らず、必ず自分の目で前後左右を充分確認して渡ってください。
BTSサラデーン駅からの行き方
BTSを使うならサラデーン駅が最寄りになります。
BTSを降りたら、MRTシーロム方面へ向かう空中歩道を東北東方面へ進んでいくと公園が見えてきます。
東(右)向きにDusit Thaniホテル方面へ降りても、北(直進)方向へ降りても、交差点を渡らないといけない作りになっています。
空中歩道を公園まで繋げてほしいと思うのは私だけはないはず。
MRTシーロム駅より離れていますが、それでも徒歩5分程度でラマ6世像のある4番ゲートに着きます。
サラデーン駅は、BTS沿線のホテルからアクセスするのに便利ですが、夜は歓楽街の雰囲気が強くなるエリアなので、荷物の管理はしっかりと。
開園時間とおすすめの時間帯
ルンピニー公園は毎日4時30分から22時まで開放されています。
早朝の6時ごろになるともう暗くはないし、でもまだ涼しいので、散歩すると気持ちが良いです。
ジョギングする人、太極拳やヨガのグループ、そして朝食に訪れる人が多い時間帯でもあり、地元の人たちの生活に溶け込めます。
この公園は、自転車で走行することもできます。
ただし、ジョギングする人が多い朝夕の時間帯は走行禁止で、許されているのは10時から15時までです。
自転車好きな人は、公園の北側の6番ゲートから出て道を渡ったところに「Pro Bike」という自転車専門店があるので行ってみてください。
日中はとにかく暑いです。
直射日光を避けたいなら、午前中か夕方、曇りの日がおすすめです。
公園の地理を把握するには

敷地が広大なので、初めて行くと、歩き疲れるくらいさまよってしまいます。
大体の地図を頭に入れてから動きましょう。
まず、公園の南西角。
ラマ6世像があって、シーロム駅が最寄りの4番ゲート。
そこから北東の、駐車場のある1番ゲートに向かって目抜き通りが通っています。
(真ん中にちょっと迂回する島のような部分があります)
目抜き通りより北西のエリアは、大きな池が面積の大半を占めていて、池の真ん中には、渡って反対側へ通り抜けられる島があります。
およそ、目抜き通りと並行に渡る感じです。
池の外周にも道があります。
ルンピニー駅が最寄りの2番ゲート(公園の南東)にも、大きな池があります。
公園外のウィッタユ通りのすぐ内側に公園の外周道路があるので、自分の居場所は把握しやすいです。
ずっと北上していくと駐車場へ入るための1番ゲートが見えてきます。
北東エリアは、学校や立ち入り禁止区域が多いのであまり歩いたことがありません。
公園の北側は北東の1番ゲートから北西方面の6番ゲートのあたりまで細長く続く駐車場です。
公園中央部は、児童公園や広い場所があり、お子さまを遊ばせているお母さんが多くいます。
また、中央から池の西くらいまでのエリアでは、いくつもの太極拳のグループやヨガグループが練習しているのを眺められます。
公園の西側、5番ゲート外にも駐車場があります。
かつては朝晩にさまざまな食事を提供する店が立ち並んでいましたが、2025年現在は工事中で、営業しているお店はありません。
公園の南側の真ん中あたりに3番ゲートがあります。
3番ゲートを入って右側あたりが、クロワッサン屋さんなどがある朝食フードコートエリアです。
私は初めて来たとき、自分の気の向いたところで公園の中心部へ向かって歩いてしまったので、自分の居場所が分からなくなってうろうろしましたが、スマホを持つようにもなり、何度も行って見慣れたので、やっと自分の居場所が分かるようになりました。
公園内のトイレや休憩ポイント

公園内にはトイレが複数あります。
6つあるゲートのそばを主として、中央部にもところどころにあります。
Google Mapを拡大すると、近くにあるトイレの位置が把握できます。
ラマ6世像のある4番ゲート向かいにできたCentral Parkを作ったセントラルグループが、公園内のトイレを整備したり新設したため、概してとても清潔です。
特に広々して清潔なのは、シーロム駅とルンピニー駅の間あたりにあるトイレや、1番ゲートのそばのトイレ塔です。
料金はかかりません。
私もその一人ですが、昔は数バーツ取っていた名残で「料金がかかるのか」と聞く人がいるのでしょう。
トイレ入口にわざわざ「利用料金は無料」と書いてあったりします。
ベンチや木陰、あずま屋、売店が点在しているので、軽い休憩には困りません。
ただし、大雨が来気配がしたら、早めに帰るか、屋根がしっかりしたところやトイレが近いところにいないと、止むまで動けないので困ることになります。
公園内の治安について
ルンピニー公園内の治安は比較的良好です。
とはいっても、人が少ない時間にひとりで公園の奥まで入るのは避けた方がいいです。
都市公園としての常識を守れば大きな問題はありません。
治安が良いとはいえ、荷物の置きっぱなしやスマホのテーブル置きは控えましょう。
とくに屋台で食べているとき、席から離れたりして持ち物から目を離さないように。
朝のルンピニー公園の楽しみ方
朝の光と遊歩道を歩く
ルンピニーの朝は、空気が少し湿っていてやわらかく、木の葉のすき間から光が落ちてきます。
池の水面がきらっと光ったり、風がふわっと通ったりして、バンコクの真ん中にいることを忘れるくらい気持ちがいいです。
池のまわりには広い遊歩道があって、一周すると軽い運動になる距離があります。
舗装がしっかりしているので歩きやすくて、ランナーと散歩の人がそれぞれのペースで動いています。
疲れてきたら、道沿いのベンチで少し休めば問題なしです。
木陰に入ると風がよく通って、深呼吸したくなるような空気が流れています。
歩いていると、あちらこちらで猫が寝ころんでいたり、木の上をリスが走っていったり、草むらから鳥の声が聞こえてきたり、小さな自然がよく目に入ります。
街中なのに自然の中にいる感覚があって、ただ歩いているだけでも十分気分が変わります。
朝の時間帯は、多くの人がジョギングしていたり、高齢の方が散歩していたり、グループで運動していたりと、ゆったりとした空気が流れています。
観光地とは違う、普段のバンコクがそのまま見える時間です。
池のそばでのんびりする

池のまわりには、水辺へ近づける場所や休めるポイントがいくつかあります。
眺めるだけでも良いし、桟橋のようになっている場所に立つと、風がよく通って気持ちがいいです。
水面にはビルの影が揺れていたり、朝日で光っていたりして、見ているだけで静かな気持ちになります。
ボートに乗っている家族連れを眺めたり、公園で話をしている地元の人たちの声が聞こえてきたり、あわただしさとは無縁の空気が流れています。
飲み物を持ってきて、ただぼんやり過ごすだけでも十分に満足できる時間になります。
公園の朝は、何かをしなくてはいけない感じがなくて、自分のペースで過ごせるのが魅力です。
ベンチで風を感じながら座っていると、旅の疲れがゆっくり抜けていくような感覚があります。
旅行中は予定を詰め込みがちですが、こういう「何もしない時間」を挟むだけで、その日一日のペースが整ってくることがあります。
野生のオオトカゲがのしのし歩くのを見る

野生動物がたくさんいます。
猫はほんとうにあちこちにいて、これ以上ないほどリラックスして寝たり遊んだりしています。
珍しい声や色の鳥、リスが走りまわるのを見かけることもあります。
ちょっとびっくりするのが
ミズオオトカゲ
です。
大型のトカゲで、池の周りをのしのし歩いたり、泳いでいる姿があちこちで見られます。
たまに「人より大きくない?」と思うくらいの個体もいて、生で見るとけっこう迫力があります。
最初に見たときには「え? ワニが泳いでるよ!!」「なんで周囲の人が騒いでいないの?!」と驚いたものです。
攻撃してくることはほぼないですが、臆病なので怖がらせすぎたりすると攻撃される可能性があります。
噛まれた場合には感染症のリスクもあるので、特に動物好きなお子さまなどが近づきすぎないように、適度な距離を保って観察してください。
コモドドラゴンと見た目が似ていますね。
ミズオオトカゲは黄色っぽい模様があって、首が細いです。
大きいものでは体調2.5m、体重50kgほどの個体も見られますが、人間には慣れており、性格は大人しくて臆病。
エサは魚やカエルや鳥の卵などで、基本(あくまで基本!)、人を食べようとすることはないです。
それに比べ、同じオオトカゲ科、オオトカゲ属のコモドドラゴンは、体調3m超、100kgに生長する個体もいるさらに大型のトカゲ。
ミズオオトカゲよりがっしりした体格で、イノシシやシカを襲うくらい獰猛です。
インドネシアのコモド島など、限られたところにしか生息していないので、東南アジアにはいないはずですが、出会ったときには、間違ってもミズオオトカゲと同じように近づかないように!
ボートに乗ってみる

北西の大きな公園の南側には貸しボートがあります。
足漕ぎのあひるボート(屋根付き)や手漕ぎのボートを借りて池の上を楽しむことができます。
涼しくて雨が降っていない日が適しています。
- 営業時間:9:00-11:30 / 13:00-17:30
- 料金:無料
- 一回20分間
- 救命胴衣あり
身体を動かす
公園内には、運動を促進するための青い器具が置いてある運動スペースがあります。
空いていれば誰でも使えます。
地元の人が黙々と体を動かしていることが多く、観光客でも気軽に近くに座っていられる雰囲気です。
朝の時間は、太極拳をしているグループ、音楽をかけて身体を動かす人、ストレッチだけの人など、本当にいろんなスタイルがあります。
決まりがあるわけではなく、それぞれが好きなように体を動かしている感じです。
眺めているだけでも心身ともに健康に慣れそうな雰囲気です。
自分で運動する気がなくても、軽く背筋を伸ばしたり、肩を回したりすると、思った以上に気持ちが楽になります。
湿度があっても不快ではなく、朝の風のおかげで自然と呼吸が深くなるような感じがあります。
暑さが気になり始めたら、無理せず木陰に移動しましょう。
陽が上がってくると温度が一気に変わるので、こまめに涼しい場所に移動するのが朝のルンピニーで快適に過ごすコツです。
また、ちょっと本格的に運動したい人用に、外国人でも使えるプールやジムの設備があります。
年会費(外国人は300バーツ)と一回ごとの使用料がかかります。
(プール、ジム、テニス、バトミントンなどメニューによって、1時間か1時間半で150-240バーツ)
使用時間や注意事項がいろいろあるので、利用を考える人は、事務所に行ってみてください。
朝の散歩で気をつけたいこと
ルンピニーは安心して歩ける公園ですが、基本的な注意はしておくと安心です。
水分は必ず持っておき、スマホは手に持ったまま歩かずにバッグへ入れるのが安全です。
奥の方には人が少ない区域があるので、早朝でも、明るく人通りのある道を選ぶと安全です。
雨の後やスプリンクラーの水撒きで地面が濡れていることがあるため、歩きやすい靴を履いて行きましょう。
ブロックを敷いてあるところでも滑りやすい箇所があります。
木の根っこでガタガタしているところも多いので、足元には気をつけて歩いてください。
タイは朝の時間を大切にする文化が根付いています。
散歩をして、少し運動して、軽く休んでから仕事へ向かう人が多いので、朝のルンピニーにはその空気がそのまま流れています。
そのゆったりとした雰囲気を感じながら歩くと、気持ちがリセットされるような朝になります。
屋台が減っている今、おすすめはクロワッサン屋
ルンピニー公園の食事情
コロナを境に、ルンピニー公園まわりの食の風景は本当に変わりました。
以前なら朝から屋台のいい匂いがしていたはずなのに、今は静かなままです。
お店の人に話を聞いても、以前の活気はまだ戻っていないと言います。
特に変わったのが、公園北西側の5番ゲートまわりです。
昔はここに屋台村があって、特に夕方になるとお客さんで溢れていました。
2025年現在は、屋台が一掃されて工事が始まっており、営業している屋台は見当たりません。
夜の屋台がなくなったので、夜ごはん目当てで行くと肩透かしをくらいます。
たまにイベントをやるときに、公園内全体に食べ物や物販の店が並ぶくらいです。
5番ゲート外の屋台エリア
北西の5番ゲート前にあった屋台村は、現在、新しい屋台村を作るべく、工事が進んでいます。
駐車場は残っていますが、飲食の屋台はすべて消えています。
昔はここでクイッティアオやジュース、夜はチムチュム(タイの鍋)が食べられたのに、今は完全に姿がありません。
簡単なおやつを売っている人はいますが、座って朝ごはんを食べるようなお店はまったくありません。
5番ゲート近くで進んでいる工事は、ただの再整備ではなく、
新しいホーカーセンター(屋台村)
を作るためのものです。
公園まわりの屋台を整理して、衛生的で使いやすいスペースにまとめる計画だと言われています。
現時点の発表では、完成予定は来年2026年とのことです。
かなり本格的な施設になるようで、フードコートに近い雰囲気になりそうです。
完成すれば、朝の軽食や散歩帰りの水分補給が便利になります。
現在は公園内で食べるところが少なくて不便ですが、ホーカーセンターができれば選択肢が一気に増えます。
観光客にとっては、以前より安心して利用できる清潔な場所になる可能性が高いです。
完成後、昔ながらの路上の屋台の雰囲気がそのまま戻るかどうかは分かりません。
行政の方針もあって、屋台を整然とさせていく流れなので、昔の自由な屋台風景とは少し違う形になりそうです。
でも、公園利用者には便利になるはずなので、完成したらまた違った魅力が出てくることでしょう。
公園南側のフードコート
お店はかなり減っていますが、それでも、完全にゼロになったわけではありません。
昔からある公園南側のフードコートは、今でも利用できます。
場所は3番ゲートのやや東(ルンピニー駅)寄りで、ジョギングコースから公園の外側へ向かって少し入ったところにあります。
このフードコートは、以前は地元のお客さんが多く、タイ語でにぎやかに会話が交わされていました。
でも、今は閉業した店も多く、お店の数はかなり減っています。
また、店によって営業している曜日が違います。
土日だけ開く店もあれば、定休曜日があるお店もあります。
継続しているお店でも、毎日営業しているとは限りません。
お店の前にテーブルが置いてあるので、自由座って食べることができます。
屋台が減っている今でも、ここへ来れば何かしら食べることはできるので、今でもルンピニー公園で朝食を食べる選択肢は残っています。
話題のクロワッサン屋台

そんな流れに負けずにSNSで話題になっているのが、
クロワッサンの屋台
です。
朝から焼きたてを出していて、バターの香りが漂ってきます。
フランス系のパン屋より気取ってなくて、紙袋に入れてくれるのがまた良い。
話題になるだけあって、店の看板もピンク、テーブルクロスもピンクの花柄、テーブルにお花も飾ってあり、カフェのグラスもおしゃれ。
つい寄りたくなる雰囲気作りがうまいです。
でも、クロワッサンひとつで、ミニで10-35、普通サイズが55-75バーツというのは、他の屋台と比べるとやや高めです。
なので、利用しているのは外国人が多く、英語や日本語が聞こえることが多いです。
店主さんは人当たりが良くて優しいです。
英語も少し話せるよう。
隣のカフェと同じお店なので、会計は合算で大丈夫。
個人的にクロワッサンが好きなので、ジョギングする人たちを見ながらまったりしたいお店です。
聞くと、お店自体はかなり前から営業しているが、以前は少し奥まったところでお店を構えていたそう。
昔から何度も公園に行ったことがある私も、フードコートの奥まではほとんど行ったことがありませんでした。
普通に散歩しているだけでは通らない場所にあるのです。
このお店は、7-8年前からクロワッサンを販売しはじめ、コロナ前に、初めて公園に来た人の目にも留まりやすいジョギングコースに接した場所へ店を移したとのこと。
ちなみに、
火曜日は定休日。
冷蔵庫に入ったペットボトルの飲み物しか売っていないので、クロワッサンが食べたい人は火曜日以外に訪れましょう。
公園の外でカフェやレストランに入る
シーロム駅前にできたCENTRAL PARK
2025年9月4日、公園の前に
「DUSIT CENTRAL PARK(セントラルパーク)」
がグランドオープンしました。
CENTRAL PARKは、セントラルグループが建設した大型複合施設で、公園入口の向かいのシーロム駅横にあるので、朝の散歩の延長線上に立ち寄るのにとても便利です。
公園側からアクセスするには、ラマ6世像のある4番ゲートを出て、交差点を渡って施設に入るルートがスムーズ。
特に注目したいのは、
建物の外に広がるテラス構造。
遊歩道や階段で複雑に繋がっているのでよく分かりませんが、複数階にまたがった屋上公園のよう。
緑豊かで立体的なテラスが連続する設計になっています。
CENTRAL PARKの建物と道路を隔てたルンピニー公園の緑を視覚的につなぐようなデザインがなされており、高い視点で公園を見下ろすことができます。
目の前のルンピニー公園の緑と一体化したような景色が広がり、本当に気持ちがいいです。
朝の時間にここで風を浴びながら過ごすと、都会の真ん中にある自然の豊かさを強く感じられます。
最上階の屋上公園はまだ工事中ですが、隣接する Dusit Thani(デュシタニ)ホテルからもこのテラスへの出入りが可能です。
遊歩道や階段を歩きながら、素晴らしい眺めを楽しむことができます。
ホテルの建物は、一部は以前のままで、再建された複合施設との接続工事だけされたようです。
テラスの途中(屋外)にも小さなカフェがありますが、買ってきたコーヒーを持って来て、好きなところに座ってのんびりしてもいいと思います。
CENTRAL PARK 朝におすすめのカフェ
- Onibus Coffee(オニバスコーヒー)
この店舗は人が少なく、落ち着いた雰囲気。朝8時から営業しているので、早朝の散歩後で、まだ商業棟はオープンしていないけどすぐにひと休みしたいときに便利です。地上階(G階)なので、公園からのアクセスも便利です。
眺望という意味では上層階に劣りますが、広い窓のすぐ内側なので、建物外の緑を眺められるレイアウトで、明るく開放的です。
定番のスターバックスもありますが、こちらの方が人が少なくのんびりできます。
ルンピニー駅前にできたOne Bangkok
公園の隣(ルンピニー駅側)にはOne Bangkok(ワンバンコク)という大型複合施設ができています。
One Bangkokは、ルンピニー公園のすぐ向かい側にある超大型複合施設で、2024年10月に、最初のフェーズがオープン。
その後、グランドオープンしました。
飲食店が豊富で、朝の静かな時間に公園を見ながら落ち着いたスタートが切れます。
ワンバンコクの商業棟は「ザ・パレード」「ザ・ストーリーズ」など複数エリアに分かれていて、飲食店が集中しています。
B1階にはスターバックスもあり、ここから階を移動しながら公園を眺めつつ歩くことができます。
One Bangkokも、緑地デザインを重要視しており、公園との連続性を作るような都市設計がなされています。
朝、公園で軽く散歩したあとに One Bangkok に入り、B1 や 1~3 階あたりのカフェに座って、そこから公園を見下ろす。
窓際の席を取れば、緑を意識しながらゆったりコーヒーを飲めるし、人が増えてくる前の落ち着いた時間帯を楽しめます。
One Bangkok 朝におすすめカフェ
- スターバックス リザーブ(Starbucks Reserve)
One Bangkokのストーリーズ棟(The Storeysエリア)にあるスターバックス リザーブは、特に公園ビューに優れた店舗として人気です。2階あたりの窓際席からはルンピニー公園の緑が見えるスポットがあり、朝の静けさを感じながらコーヒーを楽しむにはぴったり。モールの構造上、階段やエスカレーターを使えば1階〜3階あたりを行き来しやすい。 - カフェ Amazon(Café AMAZON)
One Bangkokの地下(B1)に入っている店舗。ここの良さは手軽さ。散歩後に立ち寄って冷たいドリンクや軽食を取るのに向いています。ガラス窓が多めのゾーンにあるので、明るい光の中でリラックスできます。 - Dean & Deluca(ディーン&デルーカ)
G階(地上階)に位置。パン類、サンドイッチ、コーヒーといったメニューがあり、落ち着いた食事をしたいときにおすすめです。店の構造上、広めの窓があり開放感がある席もあり、ゆったり過ごせます。
まとめ
ルンピニー公園は、行き方もシンプルで、MRTシーロム駅やMRTルンピニー駅、BTSサラデーン駅のどこからでもアクセスしやすい場所です。
朝市やナイトマーケットを期待して行く人もいますが、北西の屋台村は現在工事中で営業している店舗が少ないので注意してください。
朝食を食べたいなら、南側のフードコートやクロワッサン屋台がまだ頑張っていて、散歩の途中で寄るには良い選択肢です。
公園そのものは広くて自然が豊かで、オオトカゲがのしのし歩いている姿も日常の風景。
一瞬コモドドラゴンかと思うほど大きい個体もいますが、まったく別物なので安心してください。
もちろん近づきすぎは危ないので、距離は保ちましょう。
治安は悪くないですが、朝の静かな時間こそ油断しがちです。
スマホを手に持ったまま歩かない、荷物を放置しない、暗いエリアに入らない。
この3つだけ押さえておけば快適に散策できます。
トイレは数が多くて清潔なので、長めの散歩でも安心です。
最寄り駅からの行き方だけ事前に分かっていれば迷いにくいし、風も気持ちよくて、歩くだけで旅の疲れが抜けていきます。
朝の軽い散歩を終えたら、CENTRAL PARK や One Bangkok のカフェに移動して、公園の緑を眺めながらゆっくりするのも気持ちのいい過ごし方です。
屋台が減った今でも、この公園はバンコクで一番「普段の暮らし」を感じられる場所だと思います。